みなさん、サバゲー上達のトレーニングはしていますか?
その中でも、射撃テクニックの上達はなかなか難しいものです。
そこで今回は、私が日米のタクティカルトレーニングを元に考案した、まだまだ知られていないトレーニングメニューを紹介したいと思います。
上達に励む初心者から中級者までの方に向けた、効果的に射撃テクニックを向上させることができるタクトレメニューです。
どれもやり方としては難しく感じるかもしれませんが、ゆっくり丁寧にやっていくことで必ずマスターできるものばかりなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
この記事の目次
タクティカルトレーニングその1 移動中の射撃はこれでマスターしよう!『シュート・オン・ムーブ』
「ドラム缶を二本置き、その周りを八の字を描くように回りながら正面の的を撃つ」というタクティカルトレーニングのメニューです。
狙ってトリガーを引くだけで簡単だと思われがちな射撃ですが、歩きながら撃ってみるとなかなか当たらないことに驚く方もかなりおられると思います。
その理由は「身体の揺れ」にあり、「この身体の揺れやブレを解消していくこと」が上達のカギとなります。
実際に練習するには多少場所は取りますが、初めのうちはなかなか難しい移動中のヒット率をあげるのに効果的です。
タクトレの方法
- 撃つ感覚はゆっくりで、しっかりと狙って実際の反動をイメージしながら一発一発丁寧に撃ちましょう。
- 不意の弾詰まりやリロード中など、何があっても移動を止めないでください。
- 障害物にぶつかった時やリロード中など、いかなる理由があっても視線を的から絶対に離さないこと。
- ライフルが撃てなくなったらすかさずピストルに持ち替え、何があっても冷静に対処できるようになりましょう。
- 柱の後ろに入ったらマズルを下げ、ターゲットが見えたらマズルを上げて狙うようにしてください。これを繰り返すことで銃口管理の意識を高めることができます。
最終的にはどんなスピードでもノーミスで1マガジン分当てることができれば合格です。
タクトレ応用メニュー
・慣れてきたら同時に行う人数を2人、3人と増やしてやってみましょう。意気が合っていないと前の人の移動を妨害して誤射のリスクが上がります。仲間たちと一定のペースを保てれば合格です。
・床にたくさんの物を置いて練習すると足運びの練習になり、静かに移動しつつ敵を仕留めることができるようになります。蹴飛ばすことなくスムーズな移動ができるようになりましょう。くれぐれも転倒には気をつけて練習してください。
・本場ではチームメイトに耳元で叫ぶ、進路を妨害する、体を軽く叩いてもらうなど、ストレスを加えつつ行います。こうすることであらゆる状況でも立ち向かうマインドセットも鍛えることができます。実施する際はアイプロテクションをお互いしっかり確認し、誤射に注意して行うようにしてください。
タクティカルトレーニングその2 ゲーム感覚で反射神経と銃の取扱い方を身につけよう『ガンスリンガー』
西部劇のガンマンのように向かい合い、審判役の合図でガンマンの決闘のように同時に撃ちます。
プレッシャーがかかっている中での武器の取り扱いと、撃つか避けるかの判断、そして構えてから撃つまでの速さを磨くことができます。
とっさの対応では銃を暴発させやすいので、マスターすれば安全かつ素早く銃を取り扱えるようにもなるのでオススメのメニューです。
タクトレの方法
- お互い5mの距離で向かい合い、画像のように両手を耳の高さまであげてスタンバイする。ピストルはホルスターに収めること。
- 審判役が合図した時点で試合開始。左右どちらかに一歩スライドし、相手に向けて一発だけ撃つ。
- 被弾したらヒットコールし、お互いの着弾した部位を確認する。相打ち、もしくは両者当たらなければ陣地を変えてもう一戦行う。これを一定数繰り返す。
- スライド移動するときにバリケードの後ろに隠れるように移動するのは禁止。なるべく開けた場所で行うこと。
- マガジンを落とす、不発など、選手のギブアップコールがない限りいかなるトラブルが起こったとしても試合を続けること。
- フライング、オーバーキルは反則負けとする。
ガンスリンガー上達のコツ
「サイトに敵が写るまでいかに冷静でいられるか」を学ぶのに役立つと思います。
ホルスターから抜いて撃つだけですが、相手が撃ってくるという状況が加わるだけで、途端に難易度が上がるのを実感していただけるかと思います。
コツは「移動、抜く、狙う、撃つの順番を守る」これに尽きます。
この順番が一つでも狂うとヒットを取ることができません。
効果的な練習方法として、初めは一人で一つ一つの動きをゆっくり丁寧に行うことをお勧めします。
練習したての頃はいきなり素早く抜いてしまいがちですが、順序を覚えてからスピードを上げていくという順番が、いかなる状況でも慌てずに狙いを定めることができるようになる最速の近道となります。
また、不意の弾づまりや不発に対して「倒すことを諦め、弾を避けることに集中する」という判断を養うことにもなるので、こういうところでも瞬時の判断力を養うのに効果的です。
ドロー(ホルスターから銃を抜くこと)をマスターし、試合に慣れてきたら試合終了後に被弾したところも確認も忘れずに行いましょう。
狙いを定めたところと着弾点との認識のズレを埋めることができます。
余談ですが射撃の世界では’Fast is slow,slow is fast’という言葉があります。
「遅くても正しい順序を守ることが最速への早道である」という意味なのですが、この言葉の意味をこのメニューで理解していただけると思います。
- ライフルで行う場合はスリングで銃を吊った状態から始めましょう。
- 試合開始直後、弾づまりなどで銃が使えなくなった場合はサブウェポンに素早く持ち替えてもいいです。
タクティカルトレーニングその3 銃口がブレない正確なトリガーの引き方を覚えよう『ペニードリル』
銃のフロントサイトにコインを載せ、ゆっくりと引き金を引くメニューです。
正確なトリガーワークを覚えるのに適しています。
事前準備
- ダブルアクションの銃を用意する。
- シングルアクションの銃の場合、スライドを引いておく。
- マガジンを抜き、チャンバー内に弾が入ってないか確認する。
タクトレの方法
- 銃口をターゲットに向け、安定させる。
- サイトにターゲットが写ったら利き手と反対の手でコインをのせる。
- 安定したらそのままゆっくりと引き金を引く。力をかけたときに震えでコインが落ちてしまわないよう注意しながら「カチン」と音が鳴るまで力を加え続ける。
- 落とさずに弾けたらハンマーをコッキングし、もう一度1から順に行う。これを5回繰り返す。
余計な力を入れないスムーズなトリガーワークが身に付く
トリガーの引きしろが長いダブルアクションのオートマチックやリボルバーは、余計な力が入りやすいので、ついつい力んで手がブレてしまうなんてことは、初めのうちは誰もが経験することです。
それを矯正していくのがこちらのメニューの狙いになります。
自宅や休憩の合間といった実際に撃つことができない環境でもできるので、仕事や勉強の合間に気分転換もかねてやるのが効果的です。
くれぐれも夢中になりすぎて作業をほったらかしにしないよう注意しましょう。(笑)
私の個人的な意見ですが、銃の特徴が最も表れるパーツはトリガーだと思っています。
シングルアクションとリボルバーでは引く力が変わってきますし、引きしろが長いと連射性能に関わってくるだけに、新しい銃に触れる度に私はトリガーを確かめるようにしています。
始めたてのうちはなかなか気づきにくい要素ではありますが、これに早く気づくことでも友達とも早く差をつけられるので、トリガーの引き方を早めにマスターしていただきたいです。
タナカのガスリボルバーはトリガーワークの練習にオススメ!
リボルバーは引きしろが長く、無駄な力がかかると左右に着弾がブレやすい銃です。
上達の目安としては「ダブルアクションからスムーズに引けているか」がわかるといいのですが、できているかの見極めにオススメしたのが「タナカのリボルバー」です。
シリンダー形状こそ実銃とは違いますが、トリガーのメカニズムは実銃に限りなく近く設計しているので、適度に重みのある引き具合が練習の手助けになります。
他社製のダブルアクションリボルバーでも大丈夫ですが、可能であればタナカ製の物を選ぶようにしましょう。
タクトレ応用編
慣れてきたらフィールドで「シュートオンムーブメニュー」と組み合わせてやってみましょう。
移動も組み合わせることで手ブレにも対処できるようになります。
フィギアスケートの選手のようにスムーズな移動ができるようになれれば合格です。
もちろん家の中でも飲み物を取りに行くついでに行うこともできます。
くれぐれも家族に見られないよう注意してください。
タクティカルトレー二ングその4 正確なトリガーコントロールを身につけよう! 『トリガーコントロールドリル』
正確なトリガーコントロールは無駄な弾の消費を抑え、誤射のリスクを減らしてくれます。
特にフルオートができないインドアフィールドでは重要な要素となってくるので、前述のペニードリルと合わせてこちらもオススメさせていただきます。
的に書かれた番号と同じ数だけ撃つというシンプルなタクティカルトレーニングですが、後述するやり方を混ぜることでかなり実践的になメニューになります。
事前準備
複数用意した的にそれぞれ枚数分の番号を一つずつ書いておく。
(例えば的が5つある場合、それぞれに1から5までの数字を分けて書く)
タクトレの方法
- パートナーにランダムに的を並べてもらい、背を向けた状態で両手を耳の高さまであげてスタンバイ。
- スタートの合図とともに振り返り、それぞれに対応した数だけ的を順番に撃っていく。弾切れ、弾づまりをしても武器を切り替えるかリロードをして最後まで続けること。
*オーバーキルは失格。
タクトレ応用メニュー
複数人で行う場合、さらに効果的なメニューになります。
- 友人に弾をランダムに込めてもらい、必ずリロードをしなければいけない状況にして練習する。(最初にマガジンは必ず弾を少なめに入れること)*一緒にやる人がいない場合は複数のマガジンにランダムに弾を込め、残弾を見ないようにしてランダムにポーチにしまう。
- 慣れてきたら友人に好きな的の番号を言ってもらうことで反射神経を鍛えることができます。
タクティカルトレーニングをきっかけに上達の喜びを知っていこう!
ご紹介したタクティカルトレーニングはいかがでしたでしょうか。
触りの部分のみの紹介で恐縮ですが、代表的な4つのタクティカルトレーニングメニューを紹介させていただきました。
諸外国と比べて日本は銃がまだまだ一般的ではないので、基礎を知らずに練習していたという方のお役に立てればとても嬉しいです。
どれもヒット率を上げる目的で作ったメニューではありますが、実は「ペニードリル」以外は銃口管理と適切な回数も絡んでくる的を撃つという、
安全面での理解が深まる内容にしたので、マスターすれば「安全に銃が使える、一緒に遊んでて楽しい人だね!」と言われるサバゲーマーにもなれるメニューでもあります、
ですから空いた時間や休憩時間などを利用して、さらなる上達を目指して頑張ってくださいね。
良いサバゲーライフを!
Pingback: サバゲーで少し意識しただけで「グッと生き残る確率を上げるテクニック」を伝授!
Pingback: 上手に敵味方を判断しよう!サバゲーにおけるマーカーの選び方からおすすめ4選
Pingback: お座敷シューターの楽しみ方大公開!家でもできるサバゲー上達の練習とは