荒野を駆けまわるのだけがサバゲーではありません。
時には屋内フィールドで床に弾が散らばっている状態で膝立ちを強いられるときだってあります。
屋内外問わず膝立ちの姿勢は射線を確保しやすく、エイムも安定するので多くの人が実践している射撃体勢なのですが、膝をつく際に、もし下にBB弾や鋭利な破片があったらどうなるでしょうか?きっと痛いどころではないでしょう。
足裏でさえBB弾を踏んづけたときの痛みは悶絶するほどですので、さらに皮膚が薄い膝で全体重をかけて踏んでしまったときの痛みときたら・・・想像したくもありません。
膝は神経が多く、人が体を動かす際に最も重要な部位になってきます。
今回はそういった大切な膝を守るための「ニーパッド」についていろいろ書いていきます。
この記事の目次
サバゲーにおけるニーパッドの必要性と役割
先ほどもちらりと書きましたが、「ニーパッド「」とは読んで字のごとく「膝」に装着する「パッド」のことを指します。
別名プロテクターとも呼んだりしますが、その名の通り「膝を外傷から守る役割」があります。
お年寄りの方がひざを痛めると移動が遅くなるのを見れば分かるとおり、ひざを痛めてしまうと機動性が大きく変化します。
ましてや膝をつくシーンが多いサバゲーでは手放すことができないマストアイテムなのではないでしょうか?
また、転んだりした際も膝がすりむけるのを阻止してくれます。
サバゲーで怪我などから自分の足、延いては機動性を確保するためにぜひとも手に入れておきたいアイテムと言えます。
賢く選んで最高のパフォーマンスを!サバゲー装備に合うニーパッドの選び方
いざニーパッドを買うといっても安価な高価なものまで幅が広く、似たようなものがごろごろ転がっているので、悩んでしまうかもしれません。
そこでここでは種類別におすすめなニーパッドを紹介していこうと思います。
プロテクタータイプのニーパッド
プロテクタータイプはカラーリングでどんな装備にも順応しやすいため、各国陸軍や警察特殊部隊などの重装備から民間軍事企業兵などの軽装備でも十分順応できます。
ただし、その分レプリカや安価版も多く出回っているので、失敗しない選び方のコツとしては「実物」と記載されているニーパッドを購入することです。
BDU一体型タイプのニーパッド
役目や構造はプロテクタータイプと何ら変わりませんが、なんといっても着脱のしやすさが段違いです。
通常のニーパッドはホックなどで留めるのですが、こちらはBDUに予め備え付けられているため、わざわざしゃがんで留める必要がありません。
BDUとセットで販売している物がほとんどなので、値段はプロテクタータイプに比べると割高ですが、これからサバゲーを始める方にも新しく装備を買い換える方にも是非おすすめなタイプです。
間違えるとかなり痛い!サバゲー用ニーパッドの正しい付け方
「ニーパッドを付けてみたはいいものの、なんだが違和感がする・・・」
「なんだか変に締め付けられてて足が痛い!」
「しっかり留めているはずなのにすぐにユルユルになってしまう・・・」
BDU一体型ではあまり起こらない事例なのですが、プロテクタータイプのニーパッドは足に直接ひもを巻き付けて固定するため、間違った付け方をしてしまうと、うっ血してしまったり、こすれて皮膚がすりむけたり・・・膝を守るはずが還って膝を痛めてしまっているようでは目も当てられません。
正しくニーパッドを着用するためにここではニーパッドの正しいつけ方について書いていこうと思います。
ベルトの長さがどれぐらいあるか?
まず一番最初にチェックするべき場所はニーパッドの「ベルトの長さがどれぐらいあるか」です。
ベルトが緩すぎれば固定できませんし、キツすぎればそもそも足が入りません。
理想は装着したい部分の周囲の長さよりやや短め(1cmほど)短い状態になっていることです。
上下左右の確認
ニーパッドには上下と左右が存在し、これを間違ってつけてしまうと思わぬケガのもとになります。
どうしてもうまくはまらない場合は上下をひっくり返すことですんなりいくケースもあるみたいです。
巻き付け具合の確認
ニーパッドのベルトをホックで留めた後、実際に歩いたりジャンプしたりしてみて、痛かったり違和感を感じたりしなければ大丈夫です。
変な痛みを感じる場合は一度外してから、再度ベルトの長さや上下左右の確認を行いましょう。
これにて準備完了です。
ニーパッドをしっかりと正しく装着することで痛みを完全シャットアウトできる素晴らしいアイテムになりますので、上の手順を踏まえてもう一度自分のニーパッドを見直してみてもいいかもしれません。
続々と増加中!サバゲーで役立つサポータータイプのニーパッドとは
モトクロスやバイクスポーツをやっている方が良く装備しているこのサポータータイプは「膝を外傷から守る」というより「足回りのパフォーマンスを底上げする」という面において力を発揮します。
プロテクタータイプのような締め付けはあまりないので、女性の方でも問題なく着用でき、足の曲げ伸ばしやひざ周りの快適さを誇るので、段差移動が多かったり最前線で走り回るような戦闘スタイルの方に適しています。
ただし、本体の耐久性はプロテクタータイプと比べるとかなり低いので屋外のサバゲーフィールドでの使用はあまり好ましくありません。
今人気のサバゲー用ベルトおすすめ7選!さらに装備との組み合わせ方、取り付け方法、手入れ方法までベルトのすべてをご紹介します
押さえておきたいサバゲーにおすすめのニーパッド6選
いざニーパッドを選ぶといっても実際に自分の装備に合うかどうかはわかりづらいですし、実際にミリタリーショップが近くにない方は手にとって確認する術もありません・・・。
そこでここではニーパッドの中でもぜひ押さえておきたいものをいくつか紹介していこうと思います。
XTAK HATCH 実物 ニーパッド
HATCH 実物 ニーパッド XTAK [ ブラック ] | プロテクター ハッチ ニーパット 膝あて ひざあて サポーター ニープロテクター ニーガード 価格:4,083円 |
最も無難なチョイスともいえるのがこちらのXTAKシリーズのニーパッドです。
ベルトで固定するタイプのニーパッドなのですが、ズレが発生しにくい構造になっているので走ったりジャンプしたりしてもズレ落ちたりするようなことはありません。
内側には柔らかい高密度EVAフォームを内蔵しており、外側は硬いコーデュラバリスティックでできています。
そのため強い衝撃が加わっても中のクッションがすべて吸収してくれるので、痛みが伝わってくることはありません。
このXTAKシリーズはレプリカと本物の二種類がありますが、本物でも値段は約5000円と非常にお手頃です。
カラーはACUカモ・オリーブドラブ・タン・ブラックの4種類なので、幅広い装備にマッチすることができそうです。
ミリタリーベース エルボー・ニーパッドセット
MILITARY-BASE(ミリタリーベース)エルボー&ニーパッドセット/BK◆プロテクター 肘当て 膝当て サバゲ 装備 防具 ガード コスプレ 特殊部隊 価格:1,060円 |
警察や特殊部隊の隊員がよくこのパッドを付けているのを見たことがあるかと思います。
一番オーソドックスなデザインでカバー範囲が広く、ウレタンパッドとハードシェルで高いガード力を維持できます。
ベルトの調整はベルクロで行うためゲーム中でも簡単に変更できます。
ベルトの調整幅はエルボーパッドが25~29cm、ニーパッドが34~39cmとゆったりしており、重さも約500gと比較的軽量なので女性の方から体の大きな男性まで問題なく着用できます。
カラーは黒一式ですので、購入の際は自分の装備の色と相反しないように気を付けましょう。
米軍 特殊部隊タイプ G3 コンバットパンツ
価格:6,739円 |
BDUのボトムスと一体化したこちらのニーパッドは広い防護範囲で膝周辺を外傷から守ってくれます。
一見防護範囲が狭いようにも見えますが、生地の内部には硬質ウレタンスポンジが備わっているため勢いよく膝から落ちてもあまり痛みを感じません。
ボトムスのカラーはブラックとマルチカモの二種類で、素材にはポリエステルとコットンが使用されています。
サイズはS・M・Lの3つでウエストは80cm・90cm・92cm、股下は76cm・77cm・80cm、また上は26cm・27cm・28cmとなっています。
サバゲーでのしゃがんだり伏せたりといった動きに順応できるような柔らかい素材でできているので、激しい動作が多い人でも問題なく使用できます。
ミリタリーベース G2コンバッBDU用 ニー&エルボーパッドセット
【サバゲ/プロテクター】MILITARY-BASE(ミリタリーベース)G2 コンバットBDU用 ニー&エルボー パッドセット/BK◆ガード/防具/キャップ/肘膝/サバイバルゲーム 価格:1,080円 |
こちらは先ほど紹介したBDUに入れるパッドになります。
G2と記載してありますが、G3でも問題なく収納できます。
ウレタンと頑丈なABSシェルでしっかりと膝をガードするので、足を曲げ伸ばしした際に発生する痛みもあまりありません。
最初こそウレタンスポンジが硬い状態なので膝立ちをすると痛かったりしますが、使っていくうちの使用者の足の形を覚えるので、柔らかくなってきます。
付け替えようではありますが、裁縫が得意な方であればお手持ちのBDUに縫い付けることだって可能です。
この手のBDUに直接内蔵するタイプのパッドは多少装備の色と異なるものであっても、あまり目立たないため、お目当ての色が見つからなかったからと言って落ち込む必要性はありません。
INDUSTY ニーパッド
ニーパッド 膝当て 左右1セット 膝パッド INDUSTY ヒザパット ひざ用サポーター ニーガード サバゲー ネオプレン スケート スノーボード 介護 立ち仕事 家事 サバゲ インダスティ 価格:3,780円 |
その機能性の高さから近年ではオリンピック選手にまで愛用されているほどのニーパッドです。
INDUSTYのサポーターは各部位のガードに重点を置いて設計されているので、耐外傷はもちろんのこと、長期にわたる使用や激しい運動、不慮の事故からでも使用者の体をしっかり守ってくれます。
もちろん体を守るだけでなく、本来のパフォーマンス性能も十分に引き出してくれます。
固定方法は二点ベルクロ式なのでわざわざ工具を持ち出す必要もなく、ワンタッチでお好みの幅に調整できます。
その上屈伸してもフラットな状態を保ち、ウェットスーツと同じネオプレン素材なので高い耐水性も誇ります。
もちろんサバゲーだけでなく、リハビリ用や力仕事をする際にも使えますし、その際は肌に直接まいた後ズボンを履くことで隠すこともできます。
ノーブランド 膝パッド 作業用
価格:1,780円 |
サバゲーのみならず屋外で作業することが多い方もいらっしゃるかと思います。
畑仕事、修理、釣り、DIYや床掃除・・・。その際に膝をついてやる方もいらっしゃるかと思いますが、あれを長時間やるのはなかなかきついですよね・・・。
膝立ちの状態ですとほぼすべての体重がひざにかかるわけですのですぐに痛みを感じ始めてしまいます。
こちらのサポーターは厚さが何と5cm!適度な硬さと弾力のクッションパッドを内蔵していることで重みや擦れから使用者の膝を徹底的にガードします。
サイズの調整方法も比較的簡単で、ベルクロで表面のどこにでも止めることができるため自分に合った位置を決めることができますが、ひざ周りの長さがおよそ30~43cmの間がフィットしやすくそれより大きすぎたり小さすぎたりすると入らなかったりずるずると動いてしまったりします。
5cmもの厚さのクッションパッドは物を踏んづけたりしても凹みをしっかり吸収してくれるので屋外フィールドでも問題なく使用できます。
せっかく買ったのにつけたらズレる!自分に合ったニーパッドとは
せっかくニーパッドを買ったのはいいものの、いざ自分の装備と組み合わせたらよくずれるし、それになんだか痛い・・・
そういう理由で新しいのに買い替えている方もいらっしゃいますがちょっと待ってください。
ニーパッドが合わないからとあきらめる前に一度つけ方を見直してみましょう。
自分のひざ周りに装備品があるかどうか?
太ももに巻き付けるタイプのホルスターや装備品を付けている場合はひょっとすると膝のあたりにまでベルトが伸びてしまっているかもしれません。
ベルト同士は互いに干渉しあう特徴があるので、強い痛みがある方はひざ周りの装備品を見直してみましょう。
BDUのボトムスをチェック
今出回っているBDUは素材がポリエチレンやコットンでできていますが、目が粗いものだとかさばりやすく、肌に擦れると非常に痛いです。
それをさらにニーパッドのベルトで押さえつけるわけですから当然痛いです。
膝の後ろ辺りに生地がたまっていたらそれをしっかりと引き延ばすことで擦れを避けることができます。
サイズはちゃんとあっているか?
ニーパッドは日本製で作られている物が少なく、ほとんどがアメリカや中国で生産されています。
そのためサイズ表記が日本と少し違っており、Mサイズを買ったつもりがSサイズだった!なんてことも良くあります。
点灯なら試着できるので問題ありませんが、通販で購入する際はきちんとサイズ表記がされているショップから購入するようにしましょう。
ベルトが途中でよじれていないか?
ホックで留めることに気を取られすぎて、ベルト穴にベルトが通るまでに何回もねじれてしまっているというケースもあります。
ベルトはほとんどがナイロン製ですので、表面こそよいものの、両端はざらざらしていて布や肌とこすれるとかなり痛いです。
焦らずしっかりとベルトを穴に通すことも重要です。
内側に木の枝などの鋭利なものが刺さっていないか?
いくら密着しているニーパッドと言えども、草むらや森林で匍匐前進でもすれば小さな木の枝などが簡単に入り込んできます。
ましてや内側が柔らかいスポンジ状になっている物がほとんどなので、そういった場所で動いた際は必ずセーフティに戻ってからゴミを落とすようにしましょう。
それでもまだ違和感があるようであれば欠陥品が疑われます。
先ほどもお話ししましたが、ニーパッドにはレプリカと実物が存在します。
レプリカ品はごくまれに粗悪な設計で組み上げられている場合がありますので、不自然な違和感を感じた場合はすぐに使用を注意しして購入したショップへ持って行ってみましょう。
そういった面でも、きちんと補償対応がついているショップで購入するのが良いです。
今よりもっと快適にしたい!ニーパッドのおすすめ改造方法
改造と聞くとあまり良いイメージではないかもしれませんが、全体重を支えるニーパッドは劣化も激しく破損しやすいです。
なので多少なりとも手を加えて長持ちさせたいですし、もっと快適に使いたいと思うはずです。
おすすめはパッドの内部にスポンジを追加することです。
スポンジを追加することでそれまでカバーできなかった負荷にまで耐えうる確率が上がり、プロテクターにかかる負荷も少なくなります。
どうしてもベルトとBDUや肌が擦れるのが嫌な方はベルトのBDUと接する面にだけ硬質のウレタンスポンジを薄く巻いてみるのもいいかもしれません。
ただし、余計にかさばるため走ったり滑ったりするとすぐぼろぼろになってしまいます。
あくまでその場しのぎ程度に考えてください。
サバゲーにおけるニーパッド まとめ
ニーパッドやエルボーパッドなどといったプロテクターはただ見栄えを良くするだけではなく、使用者の安全を確保してくれるものでもあるんです。
なのでニーパッドを選ぶ際にも適当に選ばずに、ちゃんと自分の体重や戦闘スタイルにもこたえてくれるかをしっかり見極める必要があります。
また、パッドが破損した場合には布の破れなどといった自力で修理できるような場合を除いてすぐさま取り替えるようにしましょう。
壊れた状態で使っているようではそれはもはやプロテクターとしての機能はありません。
日々のメンテナンスも怠らないようにしながら、これからのサバゲーライフをもっと良いものにしていきましょう。
それではまた!
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