「なんだか弾がまっすぐ飛んでくれない・・・。」
「ホップアップの掛け方がわからない・・・。」
「ある地点を過ぎたぐらいから弾が大きく曲がってしまう・・・。」
「飛距離がでない・・・」
そうお考えのサバゲーマーさんいらっしゃいませんか?
エアガンは内部機構が複雑で、少しでもメンテナンスを怠ったり、内部メカにそぐわないカスタムを施したりすると思ったように動いてくれません。
サバゲーとは知識によって勝率も大きく左右されるので、ベテランとビギナーの間にはどうしても力の差が生まれてしまいがちです。
そこで今回は弾の飛距離を伸ばすことに焦点を当てて、ビギナーからベテランの方まで幅広く活用できる知識を伝授しちゃいます!
この記事の目次
エアガンの飛距離アップには欠かせない!知られざるホップアップシステムの歴史
エアガンを持ってサバゲーに参加する前に必ず知っておくべき「ホップアップシステム」。
今ではほぼ全てのエアガンに装備されていますが、過去には様々な出来事があったのです。
少々長くなりますので読むのが煩わしい方は次の項目へお進みください(笑)
時はさかのぼって1980年代。
月刊「Gun」の1985年12月号にはこのような記事が。
「フラッシュハイダーに開けられた穴の形や向きによっては乱気流が発生し、弾が上にホップするように飛ぶ。」
当初はガスフルオートやエアタンクフルオートのエアガンがサバゲーマーやミリタリーファンの間では主流で、ガスやエアの流量をバレル長に比べて明らかに過剰に流すことでBB弾を飛ばす、いわゆる「力技」のようなものが多く存在しました。
そのため、実銃通りに穴の開いたフラッシュハイダーを装着するとそこからガスが枝分かれし、銃口から射出されるBB弾に無駄な回転を与えてしまっていたのです。もちろん飛距離はでません。
結果として「ホップアップ」という現象が認知されていなかった当時のサバゲーマーの方々にとっては、「ワルモノ」扱いを受けてしまっていました。
流れが変わったのは1987年6月。
BB弾に積極的に上向き回転を掛けることでパワーはそのままに、飛距離のみを伸ばすという技術が「プラモランドモリオカ」が手掛けた「モリオカワークス」によって初めて公式に公開されました。
通称「0.4Jシステム」です。(諸説あります)
ところが当時の広告には「ホップ」といった表現は全く使われておらず、BB弾に回転を掛けることで飛距離を伸ばすといった記述もありませんでした。
内部機構を全く説明せずに飛距離を飛躍的に伸ばしたそのシステムは非科学的のようなものを感じさせました。
恐らく、当時のサバゲーマーには「ホップ」という言葉がマイナスイメージとして染みついてしまっていたからなのかもしれません。
ですが、「弾に回転を掛ける」という概念は、威力やディテールを重視していたその時代に思い浮かぶはずもない画期的な技術であることは間違いありませんでした。
さらに月日は流れ1990年代。
ここにきて初めて「ホップ」という言葉が使われ始めます。
1992年には「ホップアップバレル」と呼称されBB弾の飛距離を上げる必須アイテムにまでなるほど、完全に市民権を獲得しました。
新製品のリポート記事でコクサイ製のマウンテン・リボルバーの紹介を行う際にも「ホップ」という単語が多く使われていました。
ですが、まだ否定的な意見も多く存在します。
カート式のマウンテン・リボルバーの記事には「飛距離は伸びたが命中精度が残念なことになっている」と遠回りに記載されていました。
1991年。エアガン業界に大きな激震が走ります。
皆さんご存知の大手エアガンメーカー「東京マルイ」が、初の電動ガン「FA-MAS」を世間に売り出しました。
威力こそ当時主流だった固定ガスガンよりも低かったですが、安定した初速による高い精度はガスフルオートガンを大きく凌駕していました。
ですが、当時販売したモデルにはホップアップシステムが搭載されておらず、いくら安定していて精度が高かったとはいえ、飛距離はガスフルオートやエアタンク式のエアガンと大差なく、撃ち負けてしまうこともしばしばありました。
ホップアップというシステムはユーザーの間にはすでに知りわたっていたため、購入した後に自分でホップアップ用のユニットを組み込むチャレンジャーも多かったようです。
当初のユニットはまだまだ精度が悪く、「飛距離を上げて精度を捨てる」か、「飛距離を捨てて精度を上げるか」の二択で大きく分かれていました。
その現象を大きく切り崩したのが1993年。
東京マルイがホップアップシステムをデフォルトで組み込んだ「FA-MAS スーパーバージョン」を発表しました。
安定した火力を誇る電動ガンにホップを搭載したこのモデルはまさに「飛距離も長く精度も良く」を実現し、多くのサバゲーマーを震撼させました。
月刊「Gun」1994年4月号には、それまで東京マルイが発売してきたホップアップ未搭載モデルのエアガンにもホップアップシステムを搭載するとの記事も掲載されました。
そのホップアップの性能の高さから、エアガン業界は一気にホップアップ全盛期へと突入し、今では「流速チューン」のようなホップアップをうまく活かしたカスタム方法までも出回るようになりました。
入り組んだ話でしたが、エアガンの「飛距離」と「ホップアップ」についてを知っておくと、友人や仲間との会話のネタにすることができるかもしれませんね♪
誰でも出来ちゃう!?簡単なエアガンの飛距離アップ方法とは
できるものならエアガンを分解や改造をすることなく簡単に飛距離を上げたいものです。
ゲームの度にバラして組みなおして・・・を繰り返しているときりがありません。
ここでは、中身をいじることなくエアガンの飛距離をアップさせる方法をお伝えします。
飛距離アップ方法その1 ホップアップダイヤルを調整してみる
先ほどもお話ししたこの「ホップアップ」。
ホップアップというものは、「弾に回転を掛ける」ことで「重力による落下を軽減する」ものです。
発射時にホップパーツにBB弾が当たることにより、BB弾に回転がかかります。
ホップアップダイヤルはその名の通りで、弾に与える回転の量を調整する箇所です。
最近の電動ガンやガスライフル、ボルトアクションスナイパーライフルにはほぼすべて搭載されているので、もし今手元にエアガンがある方はこの記事を読みながら是非確認してみてください。
調整方法も簡単で、ダイヤルを回すだけで弾に掛ける回転の量を自分で調整することで飛距離を伸ばすことができます。工具は不要です。(一部機種を除く)
場所は様々ですが、ライフル系の武器ですとコッキングレバーやチャージングハンドルを引いた際にフレーム内部に入っているのが見えるかと思います。
そこのダイヤル部分を指で回すことでホップの強さが調整できます。
調整方法がわからない方は今から上げる例を参考に調整してみましょう。
まず弾が上に行ってしまう場合
「ホップアップがかかりすぎている」可能性があります。
ダイヤルをホップがかからない方向へゆっくりと回して、弾道を確認しましょう。
次に弾が極端に下へ落下してしまう場合
「ホップが効いていない」か、「BB弾が汚れている」可能性があります。
ダイヤルをホップがかかる方向へゆっくりとまわして、弾道を確認しましょう。
また、装填されている弾をすべて出して状態をチェックしましょう。
次に右や左へ弾が曲がってしまう場合
「ホップアップユニットが汚れている」か「破損している」可能性があります。
この場合は分解しない限り対処することができないので、購入したメーカーやショップ、知識がある方はテイクダウンしてから確認してみたほうがいいかもしれません。
修理する他にも新しいパーツへ交換するという方法もあります。
ホップアップユニットは多種多様なメーカーから販売されています。
数が多くてわからない方は組み込みやすく耐久性と性能が高い「ACE1ARMS社製のユニット」を購入することをおすすめします。
飛距離アップ方法その2 弾の重さを軽くしてみる
エアガンに使う弾の重さは大きく分けて
- 0.2g
- 0.25g
- 0.28g
の三種類に分かれます。
0.2gは軽い分初速と飛距離が出やすいですが、20m以降が風などの外部からの力に影響されやすいです。
0.25gは最もオーソドックスな重さですが、0.28gに比べると40m以上での命中精度がやや悪くなります。
0.28gは最も命中精度が高いですが、初速が遅く、しっかり内部をメンテナンスしないと飛距離が伸びにくいです。
もっともおすすめなのは0.25gです。
思ってる以上にホップがかかっていなかったり、初速が極端に下がっているようであれば、弾の重さを一段階下げてみることをおすすめします。
飛距離アップ方法その3 動力ソースを確認してみる
バッテリーやガスの状態悪化は、メカボックスの動作不全や、サイクルの悪化など悪影響を及ぼします。
バッテリーは使い終わったらきちんと放電器で放電し、0の状態から充電するようにしましょう。
最適な時間の長さはゲーム開始の3時間前からです。
ガスは外部気温によって大きく左右されます。
ガスを注入した後は肌の温度か25~30度ぐらいにまで温めてから使用し、使い終わった後はガス放出ボタンを押してから中に残っているガスをすべて放出しましょう。
なんてない確認事項かもしれませんが、使用前後のしっかりとしたチェックが戦況を大きく左右するかもしれません。
初心者さん必見!箱出し状態で飛距離が長いエアガンランキング!
いざエアガンを買うとなったら事前にネットや雑誌で情報収集を行う方が多いと思います。
一丁が安くはないので無駄銭は投げたくないものです。
そこでここでは、ネットや実際に持っている人からの飛距離において評価が高かったエアガンをオールジャンルでいくつかランキング形式で紹介していこうと思います。
電動ガン部門第1位:東京マルイ M14
そのバレルの長さとバッテリーの持ちの良さから多くのアタッカーやスナイパーに愛好されています。世界的に有名なマークスマンライフルとして知られるM14の電動モデルです。
キレのいいセミオートと、精度の高さを活かしたフルオートを兼ね備え、いかなる戦況にもスムーズに対応できます。
開発コンセプトである伝統的な軍用ライフルスタイルによって美しい木目調のウッドタイプストックと、ストック部分に滑り止めのチェッカリングを施したファイバータイプのO.D.ストックの二種類で各部の金属部品との相性もよく重厚感抜群!
大きさも実寸サイズで、チャンバー部分の可動ギミックは、心地よい金属音で使用者の心を奮い立たせます。
欠点としては対応できるアタッチメントの数が少なく、スコープやサプレッサー以外に着けられるものがほとんどありません。
ですが、それをカバーできる性能は十分に備わっているかと思います。
初速と飛距離はというと、0.2g弾で、初速は「90~94m/s」で、飛距離で有効射程距離「45m」くらいです。
箱出しでこのレベルは凄すぎますね。
初心者・ベテランを問わず選択肢に入れていただきたい一丁です。
電動ガン部門第2位:G&G PDW15
海外製品ながら命中精度が高く、どのタイプの電動ガンも世界的な人気を誇り、ユーザーの数は日に日に増え続けています。台湾に本社を置くG&G。
こちらのPDW15はレシーバー・ハンドガードがCNCアルミ合金・アルマイト仕上げされており、ロータリー式のチャンバーと2点推しホップアップラバーで細かいホップ調整と高い命中精度を可能にしています。
重量は2500g、全長780mmと標準的で、スラッと伸びたハンドガードとワイヤーストックによって取り回しが容易になっているため、ベテランの方はもちろんのこと、初心者の方でも箱出しの状態でそのままゲームに投入できます。
アサルトライフルタイプの電動ガンの中では珍しく、20~30mまでの標的ならほぼ命中し、それ以降は無風の状態であればかなりの高確率で命中します。
トリガープルもレスポンスが早く、短いストロークで的確な射撃が可能です。
アウターバレルに組み込まれたサイレンサーのおかげで発射音も比較的小さく、サイレンサー内部ぎりぎりまでインナーバレルを延長しています。
初速と飛距離はというと、0.2g弾で、初速は「89~91m/s」で、飛距離で有効射程距離「45m」くらいです。
まさに完璧を求める方に強くおすすめしたい一丁です。
電動ガン部門第3位:KRYTAC LVOA-C
米ノースカロライナ州の実銃メーカー「WAR SPORT」社の正式ライセンスを取得したこちらの商品は、世界的に有名な「Kriss Vector」の製作元であるKRISS USAのタクティカルインストラクター「クリス・コスタ」氏にも使用されており、実質WAR SPORT社とKRISS USAの超豪華コラボ品と言えます。その特徴的な見た目から、「プレデター」と呼称されるモデルも発売されたほど、凶悪でかつ高い性能を持つのがこちらのエアガンです。
全長は約830mm、重量は3070gと比較的重め。
カラーは森林やマルチカモ装備になじみやすいフォリッジグリーン、重厚感のあるブラックの二色で、自分の装備に合わせて選ぶことができます。
発射サイクルは7.4Vリポバッテリー使用で秒間約14発と標準的で、初速も箱出し状態・0.2g弾で平均90m/sと安定しております。
アンビセレクターやストレートプルトリガー、そしてなんといってもボルトリリースを味わえるところも魅力の一つです。
グリップも指がフィットしやすい形になっているので、ホールド感も高く素早い照準と確かなエイムを実現させてくれます。
命中精度も長いインナーバレルの恩恵もあって、40m先の目標でも鉄器核に仕留めることができます。
もちろんそれより近い場合は言わずもがなです。
ただし、弾は0.2gよりも0.25gのほうがグルーピングしやすく、思い描いた通りの弾道を実現することができそうです。
多少の風でも弾道がふらつくことがそうそうないので、遠距離近距離問わず戦線に投入することができます。
ただし、メンテナンスがやや難しいため(元値も良いお値段します)、不調になった場合や部品がどこか壊れたかな?と思った場合は、無理に手を着けずに購入したショップや正規カスタムディーラーに修理を依頼した方がいいかもしれません。
ガスガン部門第1位:東京マルイ M4MWS
本物さながらのメンテナンス用テイクダウン手順を実装したこちらのモデルは手に持つたびに鳥肌が立ちます。堂々のトップを誇るのは東京マルイ製の「M4 MWS」。
次世代電動ガンをはるかに凌駕したリコイルの大きさと、飛距離も40m先のターゲットですら確実に仕留めるその性能の良さは、多くのサバゲーマーを虜にしてきました。
平均初速が0.2g弾使用時80m/sと標準的ですが、撃ち続けることによって次弾装填までが早くなり、思い描いた弾道を実現することができます。
そして何よりも魅力的なのが初実装の「Zシステム」。
一般的なガスブローバックのエアガンにはボルトストップがかかる際、パーツに過度な負担がかかってしまい、亀裂が入りやすくなったり、劣化が激しくなったりという持病が発生しやすくなってしまいます。
この「Zシステム」は、ボルトストップをかける金属パーツにU字型のへこみを設け、そこに出っ張りを押し付けることで、パーツに直接負荷をかけないで済むというシステムなのです。
発射レートも毎秒14~16発ほど(マガジン温度25℃)と標準的で、セミ・フルともにキレのあるトリガープルも十分楽しむことができます。
ただ注意点として、マガジンの値段がやや高いです。
通常の電動ガンのマガジンが安くて1000円ほどなのですが、こちらは最低でも3000円以上かかります。
お財布に余裕のある方は構わないのですが、購入する際はお財布と相談しながら購入しましょう。
また、似たモデルとしてウエスタンアームズ社製のM4があるのですが、こちらはガス注入口がマガジン後部にあります。
間違って購入しないように、形を事前に把握しておく必要があります。
ガスガン部門第2位:KSC MASADA
室温25℃時の0.2g弾での初速は平均78m/sとやや低め。ACRとも呼ばれ、世界各地に流通したこちらのモデルは、14.5インチとかなり迫力のある出来栄えとなっています。
その代わりボルトの動き具合はかなりスムーズなので、秒間の発射サイクルは16~18発と高めで、夏場の気温が高い時であればワンマガジンをワントリガープルで撃ちきってしまうほど。
室内での射撃ではフラットな弾道を描き、近距離ではエイムを合わせたところに素直に弾が飛んでくれます。
遠距離での命中精度もかなり良く、飛距離も無風の状態だと40m先の標的も高確率で仕留めることができます。
軽量化にも力を注いでおり、本体のいたるところに開けられた穴や、剛性の高い樹脂フレームを組み込んでいるため、取り回しもしやすく素早いエイミングも可能です。
テイクダウン方法も実銃さながらで、フレームにある3本のピボットピンを外すだけで、全体を6つのパーツに分解することができます。
どうしてもおっくうになってしまいがちなメンテナンスでも、これならインナーバレルの清掃やチャンバーの状態確認も簡単にできそうです。
ただし、製造当初からの持病で、BB弾をチャンバーに2発弾を同時に送ってジャムを起こしてしまいがちです。
これはサイクルが高い故致し方ない現象ですね・・・。
ガスガン部門第3位:WE HK416C
皆さんご存知HK416Dを短く切り詰めて、取り回しを容易にしたこちらのモデルは突出した特徴はないものの、安定した性能と高い精度で数々のユーザーを魅了しています。コンパクトな銃身から放たれるシャープな弾道に撃ち抜かれた人も多いかと思います。
重量は2800gと標準的で、全長はストック未展開時で570mmと非常にコンパクト。
ワイヤーストックで状況に応じたストックの伸縮が簡単に行え、ポリスストックのような嵩張る感じが全くありません。
ボルトは重めで、一発一発のずっしりとした反動がユーザーを興奮させてくれます。
その割にフルオートの発射レートは毎秒14~15発と平均的で、飛距離も箱出し・無調整の状態で30m先のターゲットをしっかりと撃ちぬいてくれます。
初速は室温23℃時に81m/sと安定しており、グルーピングも20m先でほぼ中心に集まるなど、かなり状態の良い製品です。
ただし、箱出しの状態で撃ち続けると、内部のデフォルトグリスが乾燥しやすく、パーツの劣化が激しくなってしまいます。
2,3回ゲームに投入した後は必ずテイクダウンしてチャンバー付近を確認するなどといったメンテナンスを怠らないようにしましょう。
エアーコッキング部門第1位:東京マルイ VSR-10シリーズ
米海軍主力狙撃銃「M24」をモデルとしたこちらのボルトアクションスナイパーライフルは、ビギナーからベテランまで幅広く愛されています。数あるエアーコッキング部門の中で最も人気が高いのが東京マルイ製の「VSR-10シリーズ」。
コッキングレバーが大きく、手がフィットしやすいストック、そしてホールド感をアップさせるバットプレートは高い命中精度をサポートしてくれます。
そして驚くべきはプロスナイパーバージョンの静音性能の高さです。
通常のエアーコッキングガンはコッキングしてトリガーを引いた際に、金属音が響いたりばねの音が響いたりすることがあるのですが、プロスナイパーバージョンは「パシュッ」
という小さな音がかすかにするだけ。
遠距離の茂みから撃たれたらもはやどこから撃たれたかわからない状態です。
初速は平均92m/sとかなり高く、45m離れたターゲットの中心に9/10発も命中するほどの精度の良さ。
発売から15年経つ現在でも様々なカスタム方法が施され、現役続行中のエアコッキングライフルです。
ただ一つ注意するべき点として約1075mmもある銃身の長さです。
重さも約2000gとエアーコッキングガンの中では比較的重めで、真横の敵にすぐさまエイムを合わせられるようになるには、多少なりとも練習が必要みたいです。
エアーコッキング部門第2位:東京マルイ M40A5
レミントンM700をベースとした海兵隊仕様のスナイパーライフルで、マクミランタクティカルストックやSUREFIRE製の762SSAL/REマズルブレーキなどが実装されています。2位にランクインしたのは同じく東京マルイ製の「M40A5」。
オプションサプライのバイポットを装着しての射撃では0.2gBB弾で40m先のターゲットに的確に命中させるほどの能力を兼ね備えています。
0.25gBB弾での射撃では、弾道が安定し、スコープを除いた状態でヒットするまでをとらえ続けることができるため、確実に目標を仕留めたい方は0.25gBB弾の使用をおすすめします。
ストック部分には調節可能なバットストックがあり、スコープの形や顔の形に合わせて調整することでより安全で正確な狙撃が可能です。
マガジンはスチールプレス製のアウターシェルでなんと装填段数は35発。
予備マガジンをたくさん常備していなくても、継続的な後方支援火力を維持できます。
重量は本体とマガジンで約3320gとかなりのヘヴィ級。
持ってあちこちを走り回るというよりかは戦況を見つつちょこちょこ狙撃ポイントを移動するような使い方がベストだと考えられます。
エアーコッキング部門第3位:東京マルイ L96AWS
本気でスナイパーとしての役割をこなしたい人にとっては是非ともおすすめしたい一丁です。ここまで東京マルイ製のエアガンを取り上げてしまうと回し者じゃないのかと疑われてしまいそうで怖いのですが・・・(笑)
六角レンチで調整可能なチークパッドと比較的スムーズな引き心地のボルト、そして細身のトリガーというのも相まって安定感は抜群です。
AWSのSというのはSuppresserモデルの意味を指しており、実銃同様にサイレンサーを取り付けることでほぼ無音で弾を発射することが可能です。
初速平均は0.2g弾でなんと94m/sという速さ!
精度も申し分なく、10m離れたターゲットでのグルーピングはかなり中心付近にまとまっています。
マガジン内部には40発装填することができ、マガジン2本持っていればゲーム中にリロードで無防備な状態が生まれることはないでしょう。
オプションサプライのタクティカルバイポッドを着けると、手振れの心配が一切なく、安全な位置から標的を確実に仕留めるエイムを可能にしてくれます。
ホップアップダイヤルも銃床底部にあるため、毎度毎度分解して工具でいじって…なんていう面倒臭さは一切ありません。
ただし注意すべきはその総重量。
マガジンと本体のみで3500gとかなり重く、それにスコープやバイポッドを装着すると総重量はなんと4500gを超えます。
スナイパーとしての立ち回りをしっかり理解できている人や、ある程度筋力や腕力がある人にしかおすすめできません(経験談)。
ここで紹介したエアガン以外にも箱出し状態で飛距離が長く扱いやすいものはたくさんありますが、今回は比較的良く流通していてユーザーからの支持が厚いものをまとめてみました。
箱出しの状態があまりよくなくても、パーツ交換やショップチューンを施すことで、場合によっては従来の性能を大きく上回るほどにまでなります。
まるで魔術!?流速チューンの仕組みとは
エアガンにホップアップシステムが搭載され始めてから数年・・・。
今ではホップアップ未搭載のモデルが出回るのがありえないぐらいにまでなりました。
ぼちぼちとエアガンのカスタム・チューニングを請け負う店舗も増えてきて、30年前では到底想像がつかないほどです。
そんな中2007年(ぐらいだったと思います)、「流速チューン」なるカスタム方法が出回るようになりました。
流速チューンがどんなものかをざっくりと説明いたしますと、
「シリンダーの内圧を上げてBB弾を加速させる」
という方法です。
・・・ん?と感じた方、なかなか鋭いですね。
「法律規定内におさめられている速度をこれ以上加速させていいのか?」
とお考えになる方もいることでしょう。
もちろん法定速度はしっかり守られております。
現時点での遊戯銃の最高初速は「98m/s (0.2gBB弾使用時)」で、それ以上は銃刀法違反となり、人への殺傷能力を含めたものとみなされます。
ホップの調整機能を利用し、ホップを弱めた状態では初活力(弾を直進させる力)が低くなるようにバランスをあえて崩すことで、ホップを掛けた問のみ空気の圧縮率・膨張力を上げるカスタムなわけです。
ここまで読んで理解できる人はなかなかいないかと思います・・・(笑)
そこでカスタムショップを経営している知人にわかりやすく説明してもらったところ、
- インナーバレルを太くすることで弾との隙間を発生させやすくする
- シリンダーのピストンを強くすることで高い空気圧を起こさせる
- 高い空気圧から発生する高速の風で弾を包み込む
- バレルから放出された後も高速の風によって包まれているため、より遠くへより速く到達できる
とのことでした。
「弾を風で包む」といった考えには正直驚かされましたが、原理を知ったとたんに「あ~!」と納得しました。
ただしもちろん注意点もあって、エアガンによっては流速チューンを施すことによって規定値以上のパワーを出せるものもあります。
また、従来の状態とは大きく異なるため、パーツの劣化や消費も激しくなりやすいです。
カスタムを施す際は知識をある程度身に着けておくか、耐久性に優れたパーツを装着しておくようにしましょう。
どちらかというと流速チューンを施すよりも、弾の重さを軽くしたり、ホップの状態を再調整したりすることがエアガンにもお財布にも優しいことなのではないかなと考えます。
エアガンは本来持つ性能だけでなく、ユーザーの立ち回りによってはじめて性能が開花するということを覚えておいてくださいね。
エアガンの飛距離を上げる方法 まとめ
箱から出した後すぐにサバゲーに投入するということは昔こそあまりなかったものの、信頼性のある国産メーカーや評価の高い海外メーカーを購入することで徐々に増えてきました。
「箱出しで初速90m/s」という謳い文句も過去には存在しましたが、最近ではそれを実現しているメーカーさんもかなり多いです。
それに伴った飛距離も徐々に伸びてきており、今ではどのエアガンでも30mぐらいまでのターゲットには確実な弾道を確保できているように思えます。
もちろん個体差はありますが、だからと言ってあきらめずに、始めてエアガンを手にした過去のあの日のように、ゆっくりじっくりエアガンと向き合ってみることも大事なのではないでしょうか?
この記事を読んだ一人でも多くの読者の皆さんに素敵なサバゲーライフを提供できることを心より願っております。
それではまた!
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