年末から年始にかけてエアガン業界では続々と新作が発表され、東京マルイさんからはブローバックのM249ミニミが発表されました。
私も喉から手が出るほど欲しいのですが私の財布が頑なに口を開いてくれません・・・。
なので、中古で安い物を手に入れてはカスタムパーツを求めてネットを走り回る毎日が続いています。
しかし、中古で購入しても中華の安い新品を購入してもごくまれに初速が極端に低いことがあります。
「でもエアガンの初速って変えなくても使えればいいんでしょ?」
「そもそも初速の変え方がわからん!」
「初速の意味が分からん・・・。」
ご安心を。
そんな悩めるサバゲーマーさんのためにこの記事ではエアガンの「初速のイロハ」から「カスタム方法」まで色々書いていこうと思います。
この記事の目次
エアガンにおける初速とは
「初速」とは読んで字のごとく「初め」の「速さ」という意味で、「弾がバレルから放出された直後に出ている速度」のことを指しています。
エアガンのバレルから放出された弾は最初の速度こそ速いものの、風や天候の影響を受け徐々に速度が低下していき、弾の速度が低下すると外部からの影響を受け、弾道が曲がり、そして弾が落下します。
平均的な初速は「75~90m/s」が多く、カスタムが施されたものになると「90~98m/s」の初速を叩き出すものもあります。
初速が上がれば上がるほど「安定した弾道を維持」することができ、長距離の目標に向けて撃っても弾が真っ直ぐ飛んでいきやすくなります。
逆に初速が低ければ低いほど弾が「外部からの影響を受けやすく」なり、狙ったところへ弾が飛んでいきにくくなります。
もちろん初速だけで弾道が決まるわけではないのですが、弾道を考える面で重要視しなければいけないことが「初速の度合い」なのです。
エアガンの初速規制について
最近では数が減ってきましたが、一昔前では故意に改造を施した違法エアガンなるものが蔓延し、警察の管理がより厳しくなりました。
ひどい物ですとスチール缶に穴が開いたり、街灯が破壊できたりするほどの威力のものも出回り、中には怪我人を出す事件までもがありました。
「銃器を模したもの」という肩身が狭い存在なので、世間の誤解を招かないようにするためにも、規則の厳守が徹底づけられているわけです。
日本の法律である銃刀法により初速について規制されており、規定のパワーを上回ってしまっても違法になります。
その初速規定が「0.989J(ジュール)」になります。
この「J(ジュール)」というのは威力の度合いを表し、「J=初速×初速×弾頭重量÷2000」という計算式で導くことができます。
サバゲーでも6mmのBB弾では0.20gのBB弾の場合、初速「98m/s」という制限がかかっており、この初速を超えるとゲームに参加できなかったり、最悪の場合警察のお世話になってしまいます。そのため弾速チェックはどのフィールドでも徹底して行われています。
この初速を上回ってしまうとエアガンではなく「準空気銃」という、銃刀法によって正当な理由以外の所持が認められていないものになってしまいます。
もし自分が所持しているエアガンが規制値を超えていた場合はすぐさま使用を中断し、近くの交番に持ち込んで処分してもらいましょう。
自分のエアガンが規制値を超えていることを知らずにショップに持ち込んでしまっても通報の対象となってしまいます。
同じ6mmでもBB弾の重さによって初速制限が違いますので注意してください。0.2gであれば98m/s、0.25gであれば88m/sが初速上限ギリギリになります。
初速の速さによってその時の威力が変わってくるので、上記の表を参考にしっかり確認しておきましょう。
10禁エアガンなどはさらに規制がされています。詳しくはこちらの記事で↓↓↓
エアガンの初速を測る初速計とは
どのフィールドに行っても必ずと言っていいほど初速を測るための「弾速チェック」をしますが、頻繁にエアガンをカスタムしている人はカスタムが終わる度に初速チェックを行っています。
これをやっておけばフィールドに持ち込んだ時に
「せっかくカスタムしたのに初速が早すぎて参加できない・・・」
などといった残念な結果にならずに済みます。(友人Yの経験談)
他にも、海外から購入したエアガンもごく稀に初速が速すぎるケースがあります。そういった場合にも開封直後の状態でバッテリーをつなぎ、安全な場所で初速計測をしておくことをおすすめします。
また、最近では速度や威力の高いカスタムを施すショップも存在しています。
もしカスタムされたエアガンが規定値を超えているとショップもユーザーも困ってしまう状況になってしまいます。そのため、ショップでカスタムを依頼する際には「弾速証明証」や「初速計」を併せて購入しておきましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、ここで疑問に思うであろうことは
「なんでエアガンの威力を知りたいのに初速計を買わなければいけないのか」
ということです。
威力が知りたいのだから威力がわかるものを買えばいいじゃないか!と考えてしまう人もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら威力を計測する機械は今のところ市販されていません。
どうしてもという方はアメリカの警察が使っている装置と同じものでも購入すれば確認することはできますが・・・財布が氷河期どころではなくなるのは覚悟しておいた方がいいです。
そこで我々ができる次の一手は、「初速を計測し、それから逆算して威力を測ること」なんです。
BB弾の重さはパッケージに書いてありますので明確ですし、あとは弾の初速を測るだけでそのエアガンの威力を確認することができるわけなんですね。
もし先ほど述べた計算式から出した答えより値が高ければそのエアガンは「違法な物」となり、廃棄処分しなければいけません。
逆に低ければ弾の重さのミスや、内部機構の調子が悪くなっている可能性も考えられます。
つまり初速計は「エアガンの調子と状態をチェックできる重要な装置」なわけです。
これをやるだけで全然違う!お手軽な初速の上げ方
「初速の上げ方」と書いてしまうと、どうしても危ない方向に意識が行ってしまいがちですが、先ほど言っていたことを逆手にとらえると、「規定値の中でどれだけ己の腕の高さをアピールできるか」という考えもできるわけです・・・もちろん私だけかもしれませんが(笑)
サバゲー界は年齢層がかなり広く、小学生から始めている方もいれば60過ぎのベテランレンジャーの方もいらっしゃいます。ですが当然規則値は守らなければいけません。
そこで他のプレイヤーより少しでも優位に立つには、自分が使うエアガンをカスタマイズすることなんです。
「カスタムの知識ないんだけど・・・」「なんか下手にいじったら壊しそう・・・」
5年前の私がこれだったのですが、一度カスタム方法を覚えてしまえば誰でも簡単にエアガンをカスタムすることができます。
・・・とはいってもやはり最初は不安なもの。せっかく買ったお高いエアガンを無知のまま分解して壊したくはありませんよね。
そこでここではちょっとした手の施しで初速を上げることができる方法を書いていきます。
今回は一番多く出回っている「電動ガン」というカテゴリで主に使えるテクニックを紹介します。
初速の上げ方その1 ハイダー部分を変える
「ハイダー」というのはエアガンの先端のノズルのことで、実際の銃では発射した際の爆発がそこから出ています。
エアガンのその部分を変えれば初速が上がるのかと言われれば必ずしもというわけではありませんが、外部からの影響を受けにくくした状態から「発射される弾」と「発射直後から外部の影響に直接晒される弾」とは飛距離に大きく差が出ます。
スナイパーライフルやDMR系統のインナーバレルが長いのはそのためです。
発射した際の空気の流れを飛びやすいものにするためにも、初速アップにハイダーの変更はおすすめです。
初速の上げ方その2 ホップアップ調整ダイヤルを調整してみる
「ホップアップ」というのは「BB弾に回転をかけることでより遠くへ飛ばすための機構」のことで、これがあるのとないのでは性能に大きく差が出ます。
1993年に可変ホップアップが搭載されたエアガンが東京マルイから発売され、初速が遅くもBB弾がまっすぐ遠くに飛ばすことができ、弾道が安定するようになりました。
このようにエアガンによって、ホップアップのかけ具合が変わってきて、ちょうど良い調整ができれば一番飛距離が伸びます。
ただ弾道が安定して飛距離が伸びるから初速が速いわけではありません。
基本的には、ホップを強くかけるということは、弾の回転数が上がり、BB弾は発射されにくくなり、その結果初速は下がります。逆にホップをかけずないと、シリンダーからの圧縮空気が抵抗なくBB弾を加速するので、初速は高くなります。
なのですが、例えば、ホップを強くかけた場合、細いバレルなら初速が速く、太いバレルなら初速が遅くなる傾向にあります。
これは細いバレルはBB弾との隙間が小さいため、より圧縮され、その圧縮された空気により初速が速くなるという考え方です。
ただ、この考え方も他のパーツの性能により、例えば電動ガンであればスプリングが弱いと圧縮される空気を作り出すことができずに、逆に初速は遅くなります。
という風に、ポップを強くかけたからといって一概に初速が上がるというわけではありません。
他のパーツとのバランスといったところでしょうか。
最近では「流速チューン」というホップアップをかければかけるほど、初速と弾道が飛躍的に良くなるカスタム方法が人気を集めています。
もちろんちゃんとした知識がなければ施せないので、まずは「ホップアップ調整ダイヤル」を調整してみることをおすすめします。
初速の上げ方その3 サイレンサーを付けてみる
これは私が実際にやって初速が上がったケースなので、万人に共通するかどうかはわかりませんが・・・。
この場合についての根拠は全く不明です!(笑)
他の人を見てみるとサイレンサー内部にまでインナーバレルを伸ばしたりしている人もいますが、そんなことは一切しておりません・・・。
多分ですが、空気抵抗を受け始める場所が伸びたからなのではないかと思います。でも普通でしたら射出された直後から弾の速度は低下していくはずなんですが・・・。(多分ですよ!多分!)
ネットを漁ってみても有力な記事は見つからず、むしろ初速が低下したという記事ばかりが目立っているので真相は闇の中です(笑)
本来だったら下がる一方なのでしょうけど・・・。
以上3つほど紹介してみましたが、あくまでこれは内部をいじらない前提でのお話です。
エアガンをがっつりカスタムして初速上げよう
ここからはエアガン内部の発射機構を大きくカスタムして初速を上げる方法をご説明していきます。
初速を上げるカスタムその1 モーターを変える
CYMAやA&Kなどといった中華メーカーは素材が安価で入手しやすい分、過度な負荷をかけると壊れやすい構造になっています。
最近では「リポバッテリー(リチウムポリマー)」を電動ガンに使っているサバゲーマーの方も多くなってきました。リポバッテリーは高性能な分、モーターに多大な負荷をかけます。
そのため、安価な電動ガンでは従来のモーターがリポバッテリーの負荷に耐えられずショートしてしまったり、最悪の場合暴発したりする可能性もあります。
そこで「モーターを高性能なものに取り換える」ことで発射サイクルを飛躍的に上げ、初速も上げることができます。
おすすめのモーターは東京マルイ製の「EG1000」モデルです。
1600mAhニッケル水素バッテリー使用時のサイクルは毎秒約15発と安定しており、はんだ付け一つで簡単に取り付けることができ、更にお値段は2000~4000円とリーズナブルで東京マルイ以外のエアガンにも即座に対応できます。
初速を上げるカスタムその2 インナーバレルを交換
インナーバレルは弾を撃ち出すにおいてもっとも重要な部分です。
メカボックスから放たれたBB弾はホップアップ調整ダイヤルから回転を受け、そのまま回転しながらインナーバレルを通って外へ射出されます。
その際にインナーバレルが短すぎたり、逆に長すぎたりすると弾に必要以上の負荷がかかり初速が落ち、弾道が悪くなってしまいます。
もちろん純正のインナーバレルもそのまま使用してかまわないのですが、せっかくカスタムするのでしたら性能が良いものを選びたいですよね。
私のおすすめは、「MADBULLエアソフト製のブラックパイソン・タイトバレルシリーズ」です。
上記は363mmでM4 / SR16 / SG551 M01-036タイプになりますが、様々なシリーズがあります。
バレル内面の滑らかさと、補強を兼ねたアルマイト仕上げの超精密インナーバレルで加工がしやすく、どのエアガンにもフィットしやすいです。
また、ブラック仕上げなので銃口からインナーバレルが目立たず、より一層リアルに仕上げることができます。
値段はこちらも2000~4000円とリーズナブルでヤフオク!やAmazonでも入手しやすくなっております。
初速を上げるカスタムその3 チャンバーとパッキンを交換
「チャンバー」と「パッキン」はいわば弾を発射する際に空気を送り込む、人間でいう肺のような役割を果たしています。
果たしてその部分に少しでも空気漏れがあったら・・・?
人間ですと呼吸困難に陥ってしまいますよね。エアガンも同様で、もし空気が漏れてしまうと空気の送入がうまくいかず、発射スピードがガクンと落ちてしまいます。
気密が少しでもズレると初速に大きく影響してしまいますので、初速が上がらずお悩みの方はこの部分をしっかり見直すことから始めてみましょう。
チャンバーのおすすめは「ACE1ARMS(エースワンアームズ)製」のものがおすすめです。
最も流通量が多いとされており、安価ながらもその確かな性能から私もこれまで多くの電動ガンに組み込んできました。
純正のメタルのものもあればポリカーボネートの超軽量型もあり、更なる軽量化に大きく貢献してくれます。
中にはホップアップダイヤルがドラム式になっているものもあり、その手のタイプはイジェクションポートを開いてホップアップを調整するのが非常に簡単なため、ゲーム中でもササッと調整することができます。
パッキンのおすすめはAPLUSエアソフト製の「魔HOP ホップアップチャンバーパッキン」です。
V字形状のHOP突起で2点保持を実現し、弾のセット位置を一定にすることで回転方向のぶれも抑えることが可能です。
また、硬度の幅が広く0.25~0.33gまでのBB弾に幅広く対応できるので、強いホップアップが欲しいけど細かい調整が苦手な方にも最適です。
インターネットにも簡単なカスタム方法はゴロゴロ転がっているので、エアガンの中身に興味が出てきた人は是非探してみてはいかがでしょうか?
他にもまだまだカスタムの方法はありますが、今回は最もメジャーな電動ガンのカスタム方法を紹介しました。
初速を上げるカスタムその4 ガスガンはマガジンバルブを交換
ガスガンであればマガジンのバルブを交換することでガス量を調整することができ、適正な量のガスに調整すれば初速を上げることができます。
BB弾の重さを変えたときなど、バルブの調整をすることで初速を上げることができます。
ガスガンで初速を上げるにはマガジンから出るガス量を調節するバルブを交換することで可能です。
エアガンが急に不調に!?初速が急に低下する原因とは
以前友人Yと一緒にサバゲーに行った時の出来事です。
Yが新しくM16用のCマグ(丸いドラムが二つ付いているようなマガジン)を購入したからサバゲーに行こうということだったので一緒に行ってゲームをしていました。
先にヒットされて戻ってきていた私はセーフティゾーンでホップアップの調整を行っていたのですが、その5分後ぐらいにYが血相を変えて戻ってきたのです。
聞いてみると弾が全然飛ばなくなったとのこと・・・。
試しに初速を測ってみるとゲーム前は「89m/s」あった初速が「51m/s」まで落ちていたのです。
もちろんホップもかからず、弾は下に向かってまっさかさまに落ちて行ってしまっている状態でした。
メカに強かった彼はすぐさま分解し原因を探ったところ、どうやらチャンバーとパッキンの間に大きな隙間ができてしまっていたため、給気がうまくいっていないようでした。
すべてのケースが必ずしもこうであるとは限りないのですが、初速が急激に落ち込んでしまうのには大きく分けて4つ原因があります。
初速低下原因その1 ノズルがしっかり前進していないこと
エアノズルには大きく分けて
「チャンバー内で弾をパッキンに押し込む」
「ピストンで圧縮された空気をチャンバーに送り込む」
という2つの役割があります。
つまり、弾をパッキン内に押し込むと同時に、内部から空気が漏れないようチャンバーやパッキンに密着してなければいけません。
よくあるケースが海外製電動ガンにカスタムパーツを組み込んだ際にバランスが崩れて本調子が出なくなってしまうこと。
自分で調達したパーツを組み込む際には、チャンバーにノズルを押し込んでみる ことで相性が良いか悪いかをチェックすることができます。
この際の出し入れで引っかかりなどがなく、後部の1mmぐらいがはみ出ていれば問題ありません。
もし途中で引っかかってしまっているようでしたら相性が悪いということですので、違うパーツを探すか、どちらかを加工したほうがいいでしょう。
初速低下原因その2 シリンダーヘッドのガタつきがあること
エアガンを分解した際にシリンダーヘッドをメンテナンスすることはよくあるのですが、このシリンダーヘッド単体にノズルをかぶせてみて、少し隙間が生まれているようであれば パイプの部分が緩んでいる 可能性があります。
そうなっているとホップアップパッキンに弾がまっすぐ押し込まれず、初速の低下やグルーピングの悪化を招いてしまいます。
この場合は処置が簡単で、油性ペンのように先が尖ったデーパー上のものを上から差し込み、軽く押し込みます。この時あまり強く推してしまうと傷が入ってしまい、交換せざるを得なくなってしまいますので注意しましょう。
ほんの少しだけ押し込められれば固定されますのでノズルをかぶせてもずれが出なくなります。
初速低下原因その3 オイルの種類違い
一通りエアガンについての知識が豊富になってくると、テイクダウンしてからメンテナンスするようになる方も増えるのではないのでしょうか?
その際に注意してほしいのがオイルの種類違いです。
エアガンで最も負荷がかかるの発射機構の部分で、当然オイルを足してあげないと動きが鈍くなってしまいます。たまにあるのがシリンダー内にシリコンスプレーをグリス替わりに塗ってしまっていることです。
シリコンスプレーは揮発性があり、常温にさらすと気化してしまいます。気化してしまうとすぐに滑りが悪くなり、結果として初速の低下を招いてしまいます。
他にも、シリンダーにスプレーをかけることでパッキンの方へオイルを送る手法で、スプレーをした最初の方こそよいものの、時間が経つにつれパッキンとBB弾の抵抗が上がって初速が低下してしまうという事例もあるみたいです。
この場合は、メカボックスの全パーツを洗浄し、シリンダー内部に指で個体グリスを塗っていきましょう。
その際に注意してほしいことが、インナーバレルはホップダイヤル窓手前までシリコングリスを塗り、パッキンとバレルの結合部とインナーバレルの溝は隙間を埋めるようにやや厚めに塗っておくことです。
こうすることで長期間撃っても消耗しにくくなります。
初速低下原因その4 撃った後にスプリングが伸縮しきっていないこと
エアガンを撃った際にスプリングが中途半端なところで止まったまま放置しているようなことはありませんか?
例えば電動ガンですと、ちょうど弾を給弾するためにシリンダーが後ろへ後退したままの状態で長く放置したり、ボルトアクションスナイパーライフルですとボルトを後ろに引いた状態でそのままの状態にしたり・・・。
これをやってしまうと内部のスプリングがヘタってしまい、一番ひどい時は10m/sほど初速が落ち込んでしまうことがあります。
新品で購入したのであればまず問題ありませんが、中古品を購入した場合すでに寿命間近だった、なんてこともよくあります。
スプリングは金属のものがほとんどなので、長い間縮んだ状態にしておくと元の長さまで伸びることができず、本来のパワーを発揮できなくなってしまうことがあります。
対策としては、撃ち終った後必ずセミオートで数発撃つ、もしくはコッキングレバーやスライドをもとの位置に戻し、ハンマーを起こしておくようにしましょう。
スプリングの伸びが従来より明らかに短い場合は、無理に元の長さにまで引き延ばそうとはせず、新品に交換することをおすすめします。
エアガンの初速度の落とし方
逆にカスタムし過ぎて、初速が上がり過ぎたとか、海外製エアガンを購入したもの箱出しの時点で初速が法律規制より上回っていたとかないですか?このような場合は初速を逆に落とさないとサバゲーで使用することができません。
初速を落とす方法は、インナーバレルを短く切って調整したり・・・となると、かなり手間だし時間がかかる。
そんなとき、初速を落とすのに簡単なのはスプリングカットです。
ピストンを分解して、ピストンスプリングを何巻きか切るか、他の80%スプリングなどと交換するのもいいですね。
他には、減速アダプターを取り付けるだけで初速が落ちる方法もあります。但し、命中精度は下がってしまいますが。
意外と知られていない?ショップカスタムで更なる初速アップ!
ここまでは自分でできるカスタムや修理方法を書いてきましたが、「やっぱりどうしても自分で中身をいじるのが怖い!」という方におすすめの「ショップカスタム」について書いていこうと思います。
そもそもショップカスタムとは何ぞや?と言いますと、エアガンを販売しているショップにカスタムを依頼することを指します。
最近では購入時にカスタムを施してくれるショップも増え、箱出し状態からそのままサバゲーに持ち込めるようにもなってきました。
カスタムの幅も様々で、「初速強化」や「弾道修正」、「清音化」や「発射サイクル強化」などがあります。
私は以前一度だけ手に負えなくなってしまった中華の電動ガンをショップに修理とカスタムを依頼し、0.2gBB弾で初速が75m/sだったものを 95m/s まで上げていただき、サイクルも毎秒12発だったのが 18発 まで増えました。
どうしても治らなかった劣悪な弾道も40m先のターゲットにしっかり当たるほどまで改善していただきました。まぁその分財布から諭吉さんが飛んで行っちゃいましたが・・・。
でもネットでエアガンのカスタムショップを探してみても似たようなカスタムをしてくれるショップがたくさんあってどれを選ぶべきなのかよくわからなくなってしまうことってありますよね。
そこで、私が実際に頼んでよかったと思えるショップと友人からの推しが強いカスタムショップをいくつか紹介してみます。
モケイパドック
https://www.mokei-paddock.net/
その豊富な品ぞろえと知識の高さから今絶大な人気を集めているカスタムショップです。
遠方からの修理・カスタム依頼も快く承ってくれるため、地方民である私もよく利用しています。
耐久性を大幅に引き上げる「アンブレイカブルカスタム」や、発射サイクルを大幅に引き上げる「ハイサイクルカスタム」、超長距離でのヒットも可能にする「スナイパーカスタム」や、隠密射撃に特化した「サイレントキラーカスタム」などなど、かなりのバリエーションです。
その分お値段もやや高めですが、「壊れた!」「おかしくなった!」などの口コミはほとんど見受けられません。
一生を共にするような大切なエアガンをカスタムしたいのであればモケイパドックがおすすめです。
Be-MAX Japan
https://bemax.militaryblog.jp/
このショップは海外製電動ガンのカスタムに特化しており、カスタム後の保証もしっかりしているためとても安心できるショップです。
もちろん東京マルイ製をはじめとする国内製電動ガンやガスブローバックなどの全般的な修理も請け負ってくれます。
中でもフルメタルコンプリート使用ではメカボックス内部のカスタムアップのほか、強化パーツへの交換、各部パーツの洗浄、再グリスアップ、更に細かい調整を丁寧に施してくれます。
また、修理・カスタム後は3か月の保証期間がついており、もし万が一そのエアガンを使って壊れてしまった場合は無料で修理・カスタムを受け付けてくれます。
まさに「これ以上もう何もいらない」といった状態にまで仕上げてくれるおすすめのショップです。
エアソフト97
エアガンについての知識が豊富な方でこのショップの名前を知らない方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
パーツと装備をどこよりも多く扱っているこのショップはサバゲーマー個人個人が求める最高のカスタムを精巧に実現してくれます。
中でも最も注目を集めているのは電子トリガー「TITAN」を組み込むカスタムです。
通常のトリガー制御を電子制御にすることで異次元のレスポンスを実現し、セミオートのキレを他ではまねできないぐらいにまで仕上げてくれます。
エアソフト97はこうした世界最新鋭のパーツをカスタムに導入してくれるので、時代が変わってもコアなサバゲーマーから新規のサバゲーマーまで幅広く愛されているショップなのです。
また、特定の銃のみではありますが、エアソフト97の特注カスタムを依頼することが可能です。
例えばKRYTAC製のKRISS VECTORですと、よりハイサイクルにする「ゲイボルグカスタム」、命中精度を大幅に引き上げる「グングニルカスタム」、そしてその二つを合わせた「アルティメットカスタム」などがあります。
もちろん購入時にもカスタムを施してくれるので、初心者の方でも安心して購入していただけます。
ミリタリーショップFIRST
https://www.first-jp.com/articleinfo/detail.php?id=313
一昔前からエアガンを取り扱っている老舗ショップです。
経験豊富なスタッフによる安心・確実なカスタムと、エアガンに眠っている本来の性能を十分に引き出すそのカスタムには多くの方が納得しています。
ピストンヘッドとスプリングのみの交換で性能を大きく上げる「J-NESISカスタム」や、ピストンシリンダーやノズルなどといった発射機構を加工することでアウトレンジからの射撃を可能にする「ブレイザーカスタム」、ピストンヘッドやスプリングのみならず、インナーバレルやギアも交換して通常では実現できない超精密射撃を可能にする「Next-J/Fカスタム」などといったサバゲーマーご用達のカスタムを他のショップより安価で承ってくれます。
さらにカスタム後から3か月の保証がついているので、思っていたのと違うカスタムだった場合はノーマルへ戻し、料金も全額返金してくれます。
「大金は失いたくないけどカスタムして他の人に差を付けたい・・・」そんな密かな野心をお抱きの方はぜひここでカスタムを依頼してみることをおすすめします。
エアガンにおける初速について まとめ
いかがでしたでしょうか?
エアガンの初速について知るにはまずメカボックスの構造から把握しなければいけません。
特に電動ガンは非常にデリケートなので、手荒く扱ったり雑に運用したりするとすぐに壊れてしまいます。
初速を左右するパーツも同じで、面倒くさいからと適当に組み込んでいるようでは初速は下がる一方です。
どこかのショップの店長が「エアガンの中身に手を出すときは女性の肌に手を出すつもりでいろ」とおっしゃっていましたが、確かにそうかもしれません・・・。
それぐらいエアガンってデリケートなんです。
ですが逆も然りで丁寧にカスタムを施していけば今までとは比にならないぐらいの素晴らしい性能を発揮してくれます。
ぜひ正しい知識で今よりもっと快適なサバゲーライフを築き上げていきましょう!
それではまた!
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