一昔前までは非常にマイナーなスポーツだったサバイバルゲームも、テレビやメディアなどでも取り扱われるようになってからはずいぶんと人口が増えてきました。
それに伴ってサバイバルゲームフィールドもだんだんと増えてきており、定例会(フィールドが主催する自由参加の会)でも初心者や初参加のプレイヤーをよく見かけるようになってきました。
参加プレイヤーの服装は様々で、動きやすい私服を着ている方や世界各国の軍隊、特殊部隊の装備を着込んでいる人、中にはコスプレをして楽しんでいる方も見受けられます。
基本的にサバゲーの服装は自由ですが、せっかくプレイするからにはきっちりとした装備を着てみたい!といった方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、日本が世界に誇る自衛隊の装備です。
自衛隊装備は集めやすく体格も日本人にぴったりなことから、国内でも非常に人気の高い装備でもあるのです。
今回はそんな自衛隊装備の詳細や集め方について詳しく解説していくので、自衛隊装備でサバゲーをしたい!といった方や、装備の集め方がわからない方は是非参考にしてみてください。
この記事の目次
自衛隊装備とは?陸海空で違う!それぞれの特徴について
一口に「自衛隊」と言っても得意とする作戦や任務によって「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」の3つに分けられており、組織としては一つですが、それぞれの部隊によって迷彩などの装備が違っています。
それでは各部隊の装備の違いについて見ていきましょう。
陸上自衛隊
陸上自衛隊はその名の通り陸上での作戦を担当する部隊で、サバイバルゲームで最も見かける自衛隊装備もこの陸上自衛隊のものであることが殆どです。
陸上任務を主とするためサバイバルゲームで使う装備と親和性が高く、またレプリカも多く制作されていることから最も手に入りやすい装備と言えるでしょう。
本記事でも陸上自衛隊の装備を中心にご紹介していきます。
また自衛隊では「迷彩服2型」や「迷彩服3型」と呼ばれる迷彩服が主に使用されていますが、その主な配備先がこの陸上自衛隊です。
これらの迷彩服は日本の植生に合わせた色合いで作られているため、サバイバルゲームにおいてもその効果を遺憾なく発揮します。
夏場の森フィールドでは最も見つけづらい迷彩服です。
海上自衛隊
海上自衛隊は主に日本領海内の監視や安全確保を主として活動している部隊です。
活躍の場が海上ですので、陸上自衛隊とは違い装備品があまりサバイバルゲームに適しているとは言えません。
ですが最近では「艦隊これくしょん」や「アズールレーン」といった艦船を題材としたオンラインゲームの影響で人気が高まってきており、サバイバルゲームでも海上自衛隊の迷彩や装備を着用している人が増えてきました。
航空自衛隊
航空自衛隊は日本領空の保守と防衛を主な任務としている部隊です。
こちらも海上自衛隊と同様に、サバイバルゲームでも使える装備はあまり多くありません。
その分制服の人気が非常に高く、航空自衛隊の制服を着用してサバイバルゲームを楽しむプレイヤーを見かけることもあります。
サバゲーで自衛隊装備をおすすめする理由
ではまず、なぜサバゲーに自衛隊装備がおすすめなのか、その理由についてご説明していきましょう。
おすすめできる要素は多数ありますが、特に大きな理由としては以下の2点です。
自衛隊装備をすすめる理由1 国内生産の物がほとんどで国内の流通量が多い
自衛隊の装備は迷彩服から隊員が身につける個人装備まで、そのほとんどは日本国内で製造されています。
例えば迷彩服であれば「大阪染工」が製造していますし、制服であれば「制服のフジ」、短靴などの小物は「アサヒコーポレーション」など国内の会社がそれぞれ製造・流通を担っているのです。
日本国内で流通しているということはその分デッドストックや払下げ品が回ってきやすく、またレプリカも作りやすい環境にあります。
また、海外で使われている実物の装備品は非常に高価で手に入りづらいものですが、自衛隊の装備品は「比較的お手頃な価格で実物が手に入りやすい」という点も魅力の一つになります。
自衛隊装備をすすめる理由2 日本人のサイズに合っている
加えて元から日本人向けに制作されている装備ですので、日本人の体に合ったサイズになります。
海外の迷彩を買ったらサイズがぶかぶかだった、といったことが起こりにくいのです。
もちろん店頭で試着できれば一番ですが、ネット通販でもサイズを気にせず買いやすいのは、装備品を集める上でかなり嬉しい点です。
サバゲーで自衛隊装備をしてる人は実は結構多い
先程ご説明した入手のしやすさからか、自衛隊装備を着てサバイバルゲームを楽しんでいる方も多く見られます。
必ず全身を自衛隊装備で固める必要はなく、迷彩だけだったり、マガジンやポーチを付けるチェストリグを自分好みにアレンジして着こなしている方だったりと、一口に自衛隊装備と言っても人によって様々です。
またそれだけ自衛隊装備を集めている人が多いということは、困った時や情報収集をする際に聞ける人が多く、他のプレイヤーと情報交換やコミュニケーションを図る上でも非常に便利ということでもあります。
特に定例会のような様々な人が集まる会では気軽に声がかけやすく、装備の話で盛り上がるなんてことも日常茶飯事です。
サバイバルゲームのプレイヤーは装備について語りたがっている人が多いので、気になる装備があったら聞いてみると良いでしょう。
きっと喜んで教えてくれるはずです。
自衛隊装備はどんなものを買えばいい?
では、実際に自衛隊装備を集める時はどのようなものを買えばいいのでしょうか。
基本的にサバイバルゲームの服装は自由なので絶対こうでなければいけない!といった指定はありません。
とはいえ、最低限銃とゴーグルさえあれば参加できますが、自衛隊装備で参加したいのであれば「迷彩服」や「グローブ」、「ブーツ」まで揃えてから参加したいところです。
自衛隊装備は流通量が多いため基本的にはネット通販でも入手可能ですが、迷彩服やボディーアーマーのようなサイズがあるものは、実際に店頭で試着してみることをおすすめします。
実際に着てみることで着心地や使い勝手を体感できるので、装備品を買う上で非常に参考になります。
最近では都心部でもサバイバルゲームショップがかなり増えてきているので、一度足を運んでみると良いでしょう。
装備品には「実物」と「レプリカ」が存在しますが、まず最初はレプリカの購入を強くおすすめします。
実物は耐久性が高く所有欲を満たしてくれるものですが、レプリカと比べて値段が非常に高く簡単に手が出るものではありません。
それに、最近ではレプリカのクオリティもかなり上がってきており、本物と引けを取らない程になってきました。
ですので、まずはレプリカからスタートで十分です。
サバゲーでおすすめな自衛隊装備
先にもご説明した通り、自衛隊装備は流通量が多く買い求めやすいため、初心者におすすめな装備です。
実際に買いやすいアイテムをピックアップしてみたので、どれを買えば良いのかわからない人は参考にしてみてください。
陸上自衛隊 迷彩服上下ベルト・ブーニーハットセット
陸上自衛隊 迷彩服上下ベルト・ブーニーハットセット 陸上自衛隊迷彩戦闘服3型 M
迷彩服はこちらのような上下セットになっているものがおすすめです。
商品によってはブーニーハット(帽子)がついていたり、ヘルメットやゴーグル等のアイウェアがセットになっているものもあります。
迷彩服は元から耐久性が高く作られているので、しっかりとした作りの物を買えば1着だけでも長く使っていくことが出来ます。
こういった商品には迷彩の種類がいくつか存在し「迷彩服2型」と「迷彩服3型」では柄やデザインに若干の違いがありますので、一式揃えて集める際は注意しておきましょう。
J.G.S.D.F クールナイス半袖Tシャツ
(ジェイジィエスディエフ)J.G.S.D.F クールナイス半袖Tシャツ2枚組 新迷彩(吸汗速乾)【自衛隊衣料】 6525-1 新迷彩 M
自衛隊向けに戦闘服、雨衣などの衣服からアンダーウェアやソックスなどを中心として提供している「J.G.S.D.Fブランド」の商品です。
実際に自衛隊でも使用されているため、耐久性や機能性は折り紙付き。吸水性や速乾性に優れており、サバイバルゲームでは夏場の迷彩服の代わりとしても十分活躍してくれます。
ただし、森のような障害物が多いフィールドで遊ぶ場合はケガ防止として長袖を着用するのがおすすめです。
J.M.E. 陸自新迷彩 161 タクティカルグローブ
J.M.E. 陸自新迷彩 161 洗える 新迷彩グローブ ナックルパッド付 (LLサイズ)
サバイバルゲームでは安全のためグローブを着用しておくことをおすすめしています。
ゲーム中は激しく動いて転倒するような場面もあるので、手を守るためにもしっかりとした作りのグローブを選んでください。
基本的には黒い無地のグローブでも問題ありませんが、商品によっては自衛隊迷彩が施されている物もあるので、しっかりと迷彩で揃えたい方はそちらを購入すると良いでしょう。
Sabsta タクティカルゴーグル
(sabsta) サバゲー シューティンググラス タクティカル ゴーグル バイク ツーリング 自転車 通気性
サバイバルゲームでは、目を守るためにゴーグルの着用が必須となっています。
フィールドでも借りることが出来ますが、やはり自分に合ったゴーグルは持っておきたいところです。
BWOLF製 VT047 700D プレートキャリア タクティカルベスト
BWOLF製 VT047 700D プレートキャリア タクティカルベスト 陸上自衛隊迷彩 2型タイプ迷彩
戦闘中にマガジンや小物を持ち歩く際には、このようなタクティカルベストを着用すると良いでしょう。
こちらは「マガジンポーチ」や「各種小物入れ用のポーチ」が最初から付属しているため、わざわざ一つずつ買い集める必要がないのも魅力です。
また、プレートキャリアなのでダミーの防弾プレートを差し込むこともできるため、雰囲気重視の方にもおすすめできます。
なにより見た目が一気にかっこよくなるので、1つは持っておくと良いでしょう。
陸自迷彩Ⅲ型ボディアーマーベスト
もっとガッチリとした装備を着込みたいという方は、こちらのような本格的なボディーアーマーを着込むのがおすすめです。
見た目がかなりかっこよくなりますが、それなりの重量がある上に動きも制限されてしまうので、それを承知の上で購入しましょう。
加えてこのようなアーマーは初心者には扱いづらく非常に値段も高くなりがちなので、一度店頭で確認してから購入するのがおすすめです。
楯桜長靴(戦闘長靴3型レプリカ)
本物の戦闘長靴をサンプリングして作られた極めて本物に近い長靴です。
本物と同様に耐久性がバッチリなので、様々な地形のフィールドで活躍します。
サバイバルゲームはもちろん日常的にも使うことができるのが魅力です。
自衛隊装備にピッタリな銃は?
ここまで迷彩服やタクティカルベストなどの装備についてご紹介してきましたが、せっかく服装を統一したのであれば銃も実際の自衛隊と同じものを使いたいですよね。
続いては自衛隊装備にピッタリな銃をご紹介していきます。
89式5.56mm小銃
東京マルイ No.6 89式5.56mm小銃 固定銃床型 18歳以上ガスブローバックマシンガン
自衛隊装備にピッタリな銃といえば、やはり「89式5.56mm小銃」でしょう。
89式小銃は自衛隊で制式採用されている国産のアサルトライフルで、1990年代より陸上自衛隊の主力小銃として使われています。
この89式小銃は日本屈指のエアガンメーカー「東京マルイ」で電動ガンやガスガンとしてラインナップされており、どのサバイバルゲームショップへ行っても置いてある程の人気です。
サバイバルゲームで自衛隊装備をする方はもちろん、その使いやすさから自衛隊装備以外のサバイバルゲーマーの間でも評判が良い銃でもあります。
SIG SAUER P220
タナカ シグ P220 IC 陸上自衛隊 18歳以上ガスブローバック
「SIG SAUER P220」は自衛隊で制式採用されているハンドガンです。
国内での正式名称は「9mm拳銃」とされていますが、実際はスイスのSIG社が開発したものです。
こちらも89式同様に使いやすい銃なので、メインは89式でホルスターにP220を挿しているサバイバルゲーマーも多く見かけます。
5.56mm機関銃 MINIMI
A&K フルメタル電動ガン M249 MKI A&KM249MKI
他人とは一味違った銃を使いたい!という方にはこちら、「5.56mm機関銃MINIMI」をおすすめします。
通称「ミニミ」と可愛らしい名前で呼ばれていますが、実際は100発から200発を一度に装填できる軽機関銃です。
サイズが大きく非常に重たいため使う人を選びますが、その威圧感はサバイバルゲーム中でも遺憾なく発揮されます。
エアガンではBB弾が小さい分実際よりも多く弾を装填できるので、一般的なMINIMIは数千発もの弾を一度に持ち歩く事が可能です。
銃の前方にはバイポッドと呼ばれる三脚のようなものがついており、土のうやバリケードに立てて使うことも可能で、バリケードから無尽蔵に弾幕を張ることができるMINIMIはまさに陣地防衛に適した銃と言えるでしょう。
サバゲーで使う銃(エアガン)について
一口にエアガンと言ってもサバイバルゲームで使う銃には「電動ガン」や「ガスガン」、「エアーコッキングガン」といった種類に分かれており、使い方が大きく違います。
それぞれの特徴についてご説明しますので、どんなエアガンを使えばいいのか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
また、さきほどご紹介した「89式小銃」や「SIG SAEUER P220」にも電動ガンやガスガンのラインナップがあるので、これからご紹介する内容を参考にして選んでみましょう。
電動ガン
サバイバルゲーマーの間で最も使われているのが「電動ガン」です。
銃の中に小型のモーターが組み込まれており、バッテリーを繋げば引き金を引くだけで簡単に連射できるのが特徴です。
対応するマガジンも様々で、BB弾が100発程度入るものから1000発以上入るものまで存在します。
慣れない初心者のうちは弾が沢山入るマガジンがおすすめですが、リロードをするのが好きな人は好んで装弾数が少ないマガジンを選んだりと、遊びの幅が広いのも魅力です。
ただし、バッテリーで稼働するため雨や水に弱いのが弱点です。
雨の中でサバイバルゲームをやったり、転んで水たまりに突っ込んでしまったりすると壊れてしまう可能性が高く、扱いには十分気をつけなければなりません。
ガスガン
「ガスガン」はその名の通り、主にガスの力でBB弾を発射するタイプのエアガンです。
アサルトライフルのような大型のエアガンに搭載されることもありますが、基本的にはハンドガンに使われることが多いタイプです。
電動ガンとの大きな違いとして、多くのガスガンには発射の衝撃(ブローバック)を再現する機構が搭載されています。
例えばハンドガンでは発射とともに上部のスライドが後退し、実際に銃を撃つのと同様の感触を楽しむことができるのです。
最近では電動ガンでも同様にブローバックを再現する機能が追加されることもありますが、ガスガンの方が圧倒的に衝撃の強さが違うため、リアルさを求めるのであればガスガンを選ぶのがおすすめです。
ガスガンは寒さに弱いので、基本的に冬場には使えないと思って良いでしょう。
対策をすれば使えないことはありませんが、常にホッカイロなどでマガジン(ガスタンク)を温めながら使わなければいけません。逆に夏場は快調に動いてくれます。
エアーコッキングガン
「エアーコッキングガン」は銃のコッキングレバーやスライドを一発ずつ手動で引いて撃つタイプのものです。
連射はできませんが構造がシンプルなので壊れにくく、雨や気温の影響も受けないのでどの環境でも安定して使えるのが特徴です。
特に電気やガスの力を使うわけでもないので、安く手に入るのも魅力。
フィールドによっては「エアコキ戦」と呼ばれるエアーコッキングガンだけを使った特殊ルールが開催される場合も多いので、1丁だけでも持っておくのがおすすめです。
サバゲーで自衛隊装備をする時の注意点
自衛隊装備に限った話ではありませんが、迷彩服や軍服といった服装は周囲の人に威圧感を与えてしまいます。
不審者と間違われてしまう事もあるので、迷彩服や軍服を着てサバイバルゲームフィールドの外へ出るのは絶対にやめましょう。
特に自衛隊装備は現役の自衛官と間違われる可能性が高く、最悪の場合警察を呼ばれてしまうことも考えられます。
ゲームの合間にコンビニなどへ行く場合は、必ず私服に着替えてから行くようにしてください。
自衛隊装備でサバゲーを全力で楽しもう
自衛隊装備は国内流通量が多いため手に入りやすく、安価で初心者におすすめな装備です。
日本人の体格に合わせて作られているため、海外製ほどサイズを気にしなくて良いのも魅力の一つです。
加えて小物やポーチなどの選択肢が広いため、独自のアレンジを取り入れた着こなしができる装備でもあります。
サバイバルゲームでは特に服装の決まりも無いので、ぜひご自分の好みにアレンジした自衛隊装備を身に着けて、全力でサバイバルゲームを楽しんでください。