「サバゲーでスコープって必要なの?」「スコープって何がいいの??」「スコープを付けてみたい!」とサバゲーをやっている人は一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
一度は遠距離からスコープで狙ってみたいという発想は、サバゲーマーなら誰しもがやってみたいと思います。
現在ではエアガンにアタッチメントやアクセサリー着ける方が多く、外装カスタムの定番とも言えるスコープ。
今回はスコープについて必要性から、選び方、装着・調整方法、スコープの上手な使い方まで、すべてを徹底解説をしていきます。
この記事の目次
エアガンにおけるスコープとは
まずは知っとくべきエアガンにおける「スコープ」の知識、用語等をご紹介致します。
スコープとは、用途を簡単に言うと、遠距離に位置するターゲットを「狙撃」するのに用いる、「望遠機能がついた照準器」というものです。
ですので、主に狙撃に特化した「スナイパーライフル」、「ロングレンジアサルトライフル」に使用するのが主流です。
実際の戦場でスコープを使用しての狙撃距離は、100m~1000m代、2000m代での狙撃記録もあります。
スコープには「倍率」というものが設定されており、いわゆるターゲットをどのくらいまで拡大できるかという比率であり、スコープによって倍率が固定されているものや、倍率を可変できるものがあります。
この倍率が大きいほど拡大されて照準しているものが大きく見えますが、その分覗いている視界範囲が狭くなります。
エアガンで使用する場合、4倍あたりが使用するにあたって機会が多いと言えるでしょう。
スコープを覗くと中にレティクルというものが備わっており、これは照準をターゲットに合わせる線がスコープ内部から見えます。
様々なレティクルがありますが、大抵は十字線の形をしたもので、十字の中心に照準を合わせるものが多いです。
実際にスコープはターゲットを狙撃するだけではなく「偵察活動」でも用いられます。
基本的には狙撃兵は隠密活動が原則というなかで、銃に取り付けられたスコープから、味方部隊の移動先を偵察、または障害となるものを排除すことや、排除目標があればその場で留まり、何日もアンブッシュ(待ち伏せ)を行うこともあります。
ですので、スコープ扱うということは、隠密活動という中での後方支援や偵察、または定められたターゲットの排除が主な活動となってきます。
サバゲーでも同じく活用することがで、戦況を大きく変えることも出来るでしょう。
エアガンにスコープを取り付ける必要がある?
これからスコープを買おうと思っている方、スコープが欲しいと思っている方も根本的な部分で、サバゲーでエアガンにスコープを取り付ける必要があるかどうかという問題です。
最初でも述べたように実際の軍や警察機構では、100m~1000m代の射撃に際してスコープを用いることが多いです。
実際にプロの狙撃というものは、風向き、風速、距離、弾丸重量、日の向き、時間、気温、場所、更には地球の自転までを考慮して狙撃に徹しなければなりません。
そうしないと確実なターゲットの排除や偵察が出来ませんし、基本的に後方からの支援がメインなので支援がありません。
よって隠密ができなければ自分の命を危険にさらすことになります。
反ってサバゲーでのエアガンは、いいところ30m~40mぐらいの射撃距離で、BB弾を発射するので、風向きや風速、距離をあまり考慮する必要がありません。
サバゲーでは命が危険になる訳ではないので、確実な活動は必要ありません。
よってそういう意味で考えれば、エアガンにおけるスコープという物は必要無いと言えるでしょう。
しかし、「サバゲーでもしっかり狙いたい」、「隠密でターゲットに当てたい」という方は、20m~30mの距離であればスコープを使用した方が確実にヒット率が高まるので、その場合はスコープの必要性は高いです。
確実な狙撃が出来るとは言えませんが、よりヒット率を高めたいという方には必要になってくる物と言えます。
また用途や必要性を考えず大人のたしなみという考えもあります。
エアガンをカスタムすることでのカッコ良さ、本格的に使用するのではなく、ある程度の領域で使用してみたい、そういったたしなむ といった領域で使用する場合では必要性は大いにあって良いと言えるでしょう。
エアガンにおけるスコープの選び方
エアガンのスコープを選択するにも、「値段」や「大きさ」、「倍率」や「用途」、「各機能」において様々に種類があります。
そのためエアガンに取り付ける点で、スコープを選択する重要なポイントをご紹介します。
エアガンにマウントレイルが付いているか?
まずスコープ選ぶ前に、取り付けようと考えているエアガンに「マウントレイル」が付いているか を確認してください。
マウントレイルというのは、スコープやアタッチメント取り付ける際の台座部分になります。
現在のエアガンのうち、AR(アサルトライフル)や、SR(スナイパーライフル)は、RAS(レイルシステム)と呼ばれるシステムが導入されているので、ハンドガードの4面やフレーム上部にレイルが標準装備されているものが多いです。
しかしエアガンの種類によってはそのレイルが付いていない物もありますので、まずはエアガンにマウントレイルが付いているかの確認が必要です。
もし、付いていなかったとしてもエアガンにスコープが取り付けられない訳ではありません。
エアガンの種類によってパーツ等が異なる場合がありますが、別途で後からエアガンに装着できるようにマウントレイルが販売されています。
費用が掛かってしまいますが装着することは可能です。
エアガンにマウントリングが付属しているか?
二つ目に、「マウントリング」が付属しているかを確認する必要があります。
マウントリングはスコープを取り付ける際の台座になります。
先ほどマウントレイルの説明でも台座という説明を致しましたが、簡単に言うと台座の上に台座を設置する形になります。
スコープの場合、エアガンの「マウントレイル」の上に「マウントリング」を付け、リング内にスコープを固定する形となります。
ですので、エアガンにマウントレイルが付いているからといってスコープを購入しても、マウントリングがなければ付けることができません。
エアガンのスコープはメーカーや種類によって、そのマウントリングの付属が変わってきますので注意が必要です。
付属していなくても、様々なメーカーから販売されているので、別途購入することができます。
スコープのサイズとチューブ径の確認
三つ目に、スコープの「サイズ」と「チューブ径」の確認です。
一概にスコープといっても「長さ」や「レンズの大きさ」も様々にあります。
まずは取り付けるエアガンの全長やマウントレイルの位置、長さ、飛距離を確認した上で、「適正なサイズ」のスコープを選ぶことが重要です。
これを確認せずに適正なサイズのスコープを選定しないと、スコープがエアガンより大きいことや(AR、SMGに着けた場合になど)、マウントレイルの一部の部分しか取り付けが出来ず、取り付けの位置調整が出来ない場合があります。
そうするとエアガンの見た目のバランスが悪くなることや、スコープレンズから覗けないことや照準ができない、命中精度が悪くなるといった支障が出てくる場合があります。
もう一つに、「チューブ径」の確認です。
チューブ径はスコープの中間部分の筒状になっている部分で、マウントリング固定する部分の直径のことです。
この直径を確認しときましょう。
この径によってマウントリングのサイズも決定することになります。
現在では30mm径のスコープが主流になっていますが、スコープによっては違う場合がありますので、マウントリングのとの兼ね合いも考えてしっかり確認し選定しましょう。
エアガン用のスコープを選定
四つ目に、エアガン用のスコープを選定することです。
市場出回っているスコープには本物と呼ばれる、いわゆる実銃で使われる物も販売されています。
そうした本物と呼ばれる物はかなり高価ですが、性能や明るさ、調整に至るまで使いやすいのが特徴です。
しかし本物は実銃におけるレンジで制作されており、つまり100m以上の狙撃距離での性能を考慮して作られているため、サバゲーではせいぜい50mあたりでの距離での狙撃になりますので、それは考慮されていません。
したがってフォーカス調整(ピント調整)や倍率調整が難しい場合がありますので、本物にこだわりたい等の理由がなければエアガン用に作られているスコープをおすすめします。
エアガンへのスコープの取り付けと調整方法
エアガンにスコープの取り付け、調整は本格的にやろうとするとかなり難しく、狙撃やスコープに関する基本的知識、用語、距離に関する基本的計算や気候や地理など、多くのことを学ばなければなりません。
ですので、ここではエアガンに取り付ける前提での、簡易的な方法をご紹介致します。
まず取り付けに際してですが、上記でも説明したように、必要な物は「マウントレイル」と「マウントリング」です。
これが買ったスコープに付属していれば良いですが、不足している場合は別途用意が必要です。
マウントリングの高さを確認
次に「マウントリング」の高さ を確認してください。
いわゆるその高さによってストックに頬付けした時にレンズから覗けるか、またスコープがエアガン本体に当たらず取り付け出来るかが決まってきますので高さ距離を確認して用意してください。
スコープは接眼レンズ(覗く側のレンズ)を覗くと、ターゲットに照準を合わせるレティクル(十字型の線)が内部に見えます。
このレンズを覗く際、レンズ内が黒く全く見えない場合や、円の淵が黒く視界が狭くなってしまう場合があります。
エアガンのスコープは望遠鏡とは違い、接眼レンズから少し眼を離した状態で適正な距離で覗かないと、黒く視界が狭くなってしまいます。
この距離を「アイリリーフ」と言い、エアガンにスコープを取り付ける際はこのアイリリーフを考慮して取り付ける必要があります。
頬付けの位置から黒い部分が見えずレンズから視界が広がるように、レイルやリングの位置を調整して取り付けてください。
スコープの照準調整
次にスコープの「照準調整」です。
ポン付けしたスコープから狙って撃ってもまず当たることはありません。
「ゼロイン」と呼ばれる、「狙った箇所に弾が当たるようにする照準調整」を行わなければなりません。
ほとんどのエアガンには「ホップアップ」という機能が備わっています。
ホップアップは発射するBB弾にバックスピンをかけてより遠くに飛ばす機能を言います。
エアガンのチャンバー部分にホップアップさせるパッキンが備わり、発射時にBB弾がそのパッキンに軽く引っかかりバックスピンを起こすものとなっています。
この機能があることでより遠くに飛ばすことができます。
まずこの「ホップアップの調整」を行います。
エアガンにはホップアップ調整ダイアルが付いており、ダイアルを回すことでバックススピンの掛かり具合を調整します。この時点で照準が合っているかの確認はまだ必要ありません。
まずは50m程度先の標的を設定し、撃ってみて弾道が標的までと届いているか、ホップアップが掛かり過ぎて上に上がり過ぎてないかを確認してください。
適正な距離で無い場合、届きませんので持っているエアガンの飛距離を考慮して調整してください。
続いて「スコープを覗いての調整」ですが、まず「スコープの軸」と「銃口の軸」が一致するように取り付けてください。
この軸がズレいるとゼロインした距離以外では当たらないものとなってしまいます。
調整するにはスコープの上に水準器を置くことや、重りをつけた紐をぶら下げて、覗いた時のレティクルと紐の垂直を合わせるやり方があります。
軸が定まりましたら続いてレティクルの中心に命中させるように調整です。
まずは「左右の調整」を行います。
先ほど設定した50m程度先の標的を撃ってみて、「弾道」と「レティクルの中心軸」が一致するように調整します。
調整にはスコープに付いているウィンデージ調整ノブと呼ばれる、左右を調整するダイアルがありますのでそちらを少しずつ動かし、調整を行ってください。
左右が終わりましたら次は「上下の調整」です。
上下の調整には「エレベーション調整ノブ」と呼ばれる上下を調整するもう一つのダイアルを動かします。
こちらは着弾点を「レティクルの中心」に合わせます。
撃って少しずつダイアルを回し、調整を行ってください。
この二つのダイアルの見分け方は、ウィンデージ調整ノブの場合、ダイアル面に「R」の文字が、エレベーション調整ノブは「UP」の文字が書かれていますので、分からない場合はこちらを確認してみてください。
ここで注意ですが、エレベーション調整ノブで「UP」にダイアルを動かしても、レティクルは上には動きません。
動くのは着弾点となります。
通常のエアガンのスコープはこのような機構となっていますので、これを分かっていないと逆にダイアルを動かしてしまうことにもなりますので注意が必要です。
50m程度先の標的に命中するようになりましたら、次は5m手前に標的を移して撃ってみてください。
この距離で当たらない場合、先ほど5m先でゼロイン調整したため、ホップアップ機能により的の上を通過しているためです。
この距離でも当たるように調整してください。
この調整が終わりましたらまた元の標的を打撃ってみてください。
先ほどとは着弾点が変わっていると思いますが、標的に着弾するのであれば調整は完了です。
エアガンは通常の銃とは違い、BB弾を発射します。
よってかなり風の影響を受けやすいのでスコープ調整を行ったとしても確実に命中するとは限りません。
命中精度を高めることが出来るものと覚えておいてください。
狙撃でヒットを取ろう!スコープの上手な使い方
さあ、エアガンにスコープの取り付けが終わり、調整も終了しました。
次はいよいよフィールドで使用し、ヒットを取りたいと思うでしょう。
スコープを装備させたエアガンは重量も増え、取り回しが難しくなります。
またボルトアクションライフルともなれば、1発ごとのリロードが必要になりますので連射機能がありません。
スコープを覗けば当然、近距離での戦闘は難しくなります。
こうしたデメリットもある中でも、ヒットが取れるよう上手なスコープの使い方をご説明します。
エアガンにスコープを備えた場合、フィールドを動き回るアタッカーには向きません。
せっかく狙撃が出来る態勢が備わっているのですから、後方からのスナイパーとして威力を発揮できると思います。
実際の狙撃はほとんど移動することはありません。
ターゲットを狙撃できるように所定の場所にアンブッシュ(待ち伏せ)し、狙い撃つのが基本となります。
ですので、野外フィールドでのアンブッシュをおすすめします。
まずは飛距離からスコープで狙える距離と、障害物や地形等で見えなくなる場所を避け、広範囲に狙撃ができる場所で相手からも狙撃が見つかりにくい場所を選定しましょう。
おすすめなのは草むらの中や、落ち葉や低い草に同化することや、建物があれば建物内部からの狙撃、この時銃身や体は建物の外から出さないでください。すぐに見つけられてしまいます。
場所を選定し、狙撃態勢が整っても「スコープレンズの反射」には注意してください。
つまり太陽光による反射です。
広いフィールドではこの反射光はすごく目立ちますし、発見されてしまいます。
市場では、この反射光が出ないように、キルフラッシュと呼ばれるパーツも販売されているのでそちらも取り付けるのも一つの手です。
スコープは少しの照準のズレや銃のブレで命中が左右されてしまう場合があります。
狙撃する際には、それを無くすためしっかりとしたエアガンの固定が大事になってきます。
ですが重量のあるエアガンを長時間固定しながら狙撃するのはかなり難しいと言えます。
そこで便利なのが「バイポット」となります。
バイポットはエアガンのハンドガード、その付属レイル等につけるエアガンの固定用脚になります。
基本は折り畳み式で、二つの脚を立ててエアガンを固定しブレを軽減、狙撃をしやすくしてくれます。
エアガンにスコープを装着する場合バイポットの装着も考慮した方がいいでしょう。
スコープは必ずしも狙撃のためとは限りません。望遠機能が付いているので索敵機能としても役に立ちます。
フィールドでチーム行動している場合はなおさら、遠距離や隠れている敵情報を見つけ、共有しゲームを優位に進めることが出来ます。
また、近距離における戦闘が考えられる場合、もう一つ倍率が低いスコープやドットサイトを用意しておき、必要に応じて切り替えることも手になります。
マウントレイルからの脱着や切り替えに時間が掛かる場合は、これも市場でリングに固定したまま、
マウントレイルからワンタッチで脱着ができるマウントリングが販売されています。
これの使用が非常に便利になるでしょう。
エアガンにおけるスコープについて ~まとめ~
いかがでしたでしょうか?
一つにエアガンのスコープといっても、使い方や調整が難しいことや、用途やサイズ感など多種類に存在します。
ここでは紹介していませんが、実際であれば発射した時の着弾点とスコープから照準したときの角度や、パララックスと呼ばれる「照準線と銃身軸線の差」を考慮し、狙撃しなければなりません。
狙撃にはこうした難しい知識や単位がたくさんありキリがありません。
ここではエアガンで使用する際の簡易的かつ必要最低限度の内容をご紹介しました。
エアガンを入手した際には、一度はスコープを付けてみたいと感じると思います。
実際にスコープを入手しても使い方が分からずそのまま装備する、いわゆる宝の持ち腐れというようなことや、結局使用せず収納というようにならないように、使い方や調整方法を見て実用的に使用することをおすすめします。
正しい使用をすればそれだけ楽しさが出てきますし、高いものを入手しても使わなければお金の無駄になってしまいます。
スコープでの狙撃は、映画やゲームの臨場感や雰囲気を味わえるでしょう。
覗いた時には舞台は想像したシーンや主人公そのものです。
ぜひ、スコープを入手してそれを体感してみてください。
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