スナイパーといえば『ゴルゴ13』。デューク東郷はM16A2というアサルトライフルをスナイパーライフルとして使っていましたが、それを見て「スナイパー」に一度は憧れたサバゲーマーも多いのではないでしょうか?
そんなスナイパーライフルはサバゲーマーからも人気で、国内メーカーだけでなく海外のメーカーも多数のスナイパーライフルを発売しています。
今回はスナイパーライフルの種類や構え方・撃ち方、スナイパーの役割や戦術まですべて紹介したいと思います。
スナイパーになりたい人は必見です!!
この記事の目次
スナイパーライフルとは
スナイパーライフルは日本語では狙撃銃といい、遠くから目的物を狙い撃つために使用するライフル のことで、狙撃するために高い精度・命中率が必要になってきます。
そのため命中率や精度を上げるためのスコープが標準装備となっているスナイパーライフルがほとんどです。
1600年代は動物の狩猟に弓矢などを使用しており、まだ狙撃銃はありませんでしたが、1700年代になってマスケット銃(銃身にライフリングがない)が登場しました。日本でいう火縄銃もマスケット銃になります。
ライフリング↓↓↓
そこから数々の戦争を経て、距離も数十メートルから200メートル以上と段々精度も上がってきました。
バレルは弾道を安定させるために長く設計したり、フリーフローティングバレル(バレルが他の部品と触れない構造)が採用されたり、とバレル・ストック・スコープなどが向上していき、今日のスナイパーライフルに至っています。
スナイパーの役割
スナイパーとは「狙撃の専門訓練を受けた狙撃手」のことで、基本的には相手の位置・行動を把握して、適切な位置まで移動して待ち伏せ、そして相手にバレないように狙いを定めて、1発もしくは数発で相手を狙撃する役割を担います。
イメージとしては一撃確殺ですが、このような役割以外にも例えば、狙撃で けん制して相手の部隊の足止め をしたり、対人だけでなく、相手の飛行機などを狙撃して壊したりと対物にも力を発揮するのがスナイパーです。
その他にもスコープなどで索敵をして部隊と情報共有をしたりとスナイパーの役割も状況によって様々です。
大規模の戦争があったときは各部隊にスナイパーが配置されたりでしたが、現在はテロ戦争多く、政治的問題で大々的に戦争を起こしたりすることが難しくなってきている時代ですし、各国も資金があまりなく部隊のような大きい戦力を投入できないという事情があります。
そういったときに、スナイパーを含めた少数部隊を作り、首謀者を狙撃したりして、コストをかけずに穏便に事を済ませているようです。
スナイパーライフルの種類
スナイパーライフルの種類としては、ボルトアクションライフル(手動装填)と セミオートライフル(自動装填)と2種類のライフルがあります。
ボルトアクションライフルの特徴から主に 警察や特殊部隊 などは、命中精度が高いボルトアクションライフルを使用することが多く、逆に 軍隊 などは速射重視のセミオートライフルを使用することが多いです。
- 弾の装填は手動
- 命中精度が高い
- 簡易な構造のため安価
- 連射が不可
- 弾の装填は自動
- 命中精度はボルトアクションライフルより低い
- 複雑な構造のため高価
- 連射が可能
世界のスナイパーライフル
各国を代表するスナイパーライフルをピックアップしました。
アメリカ: M24、M82A1、M700、M87、M88
ロシア: SVD、SV98、VSS、M1891/30
ドイツ: Kar98k ZF、R93 LRS、G43 ZF、WA2000
サバゲーにおけるボルトアクションライフルの種類
サバゲーにおけるスナイパーライフルですが、ボルトアクションがないスナイパーライフルもありますが、ここではスナイパーライフルとして人気が高いボルトアクションライフルの種類について説明したいと思います。
基本的にはパワーソースの違いにより大きく2種類に分かれます。
「エアーコッキング式」と「ガス式」です。
エアーコッキング式は通称「エアコキ」でサバゲーマーからは親しまれていて、1発ずつ自分の力でコッキングレバーを引いて(コッキングして)撃ちます。
毎回撃つときにはコッキングする必要があるため連射することはできませんが、自力で撃つので電動やガスのように電池・ガス切れなどはなく、いつでも安定して射撃 することができるのが特徴です。
またコッキングレバーを引くとスプリングが引かれて、シリンダー内に空気が充填され、トリガーを引くとスプリングが戻り空気が押し出されることによりBB弾が発射されます。
ガス式も1発ずつコッキングする必要がありますが、スプリングを引くわけではなく、内部のスライカーを引くだけなので、エアコキのコッキングに比べてガス式はとても軽くなっています。
そのため連射とはいきませんが、エアーコッキングより操作が早く速射性は優れています。また発射音もスプリングの音がなく「スコッ!」っていう独特の音で、静音性に優れています。
但し、他のガスガン同様の短所なのですが、気温が低い冬などには安定せずにサバゲーでは使用できませんし、冬場など関係なくガスタンクの温度により初速と弾道がどうしても不安定にはなってしまいます。
- 1発ずつ自力でコッキング
- スプリングによるエアーが押し出される力により発射
- 燃料不足がないため安定して命中精度が高い
- 連射が不可
- 1発ずつ自力でコッキングするがエアコキより軽い
- ガスによるエアーが押し出される力により発射
- ガスため初速・弾道が安定せず、命中精度はエアコキより劣る
- 連射が不可だが、エアコキより速射性は優れている
スナイパーがボルトアクションライフルを選ぶ理由とは?
東京マルイが次世代電動ガンの発売以降、益々セミオートエアガンの命中精度が上がってきていて、ボルトアクションライフルに比べて遜色ないレベルまできています。
オートなので1発ずつコッキングすることなく連射することができる上に、命中精度も同等かそれ以上。にもかかわらず、サバゲーマーがボルトアクションライフルを選ぶ理由があります。
それは、外観や質感のリアリティにもこだわった実銃さながらのボトルアクションライフルで、実銃同様の動作により、じっくり狙いを定めて「一撃必中」により相手を倒すという、何物にも代えがたい緊張感と達成感です。
スナイパー独特の隠密性の高さという部分では、何か他のサバゲーマーとは違った特別感もあります。
また基本的にサバゲーは勝敗だけが楽しみ方ではありません。
1ゲーム中「一撃必中」により何人仕留めることができるかや、キルだけが目的でもないので、それ以外にも居場所がわからないところからの狙撃によって、相手をけん制して足止めしたり、撃ち合いのとき絶妙のタイミングで仲間をサポートするということもスナイパーの役割でもあります。
サバゲーにおける各メーカーのスナイパーライフル
そんな人気のスナイパーライフル、海外だけでなく日本国内の様々なメーカーで作っていて、国内ですと「東京マルイ」を筆頭に「タナカワークス」「マルゼン」「マルシン」「KTW」「クラウン」計6社がスナイパーライフルを作っています。
海外でもARES(アレス)や、SILVER BACK、SNOW WOLF(スノーウルフ)、S&Tなど有名メーカーがスナイパーライフルを作っています。
- M40A5(ボルトアクション 東京マルイ)
- M40A6(ボルトアクション ARES)
- Raptor Zero シルバー(ウィンチェスター M1892 レバーアクションガスライフル マルシン)
- SRS A1 (ブルパップ式ボルトアクション SILVER BACK)
- モシン・ナガン M1891/30(ボルトアクション KTW)
- SV-98(ボルトアクション SNOW WOLF)
- Kar98k(ボルトアクション タナカ)
- PSG-1(セミオートマチック 東京マルイ)
- L96 AWS(ボルトアクション 東京マルイ)
- R93 LRS1(ボルトアクション KingArms)
- 三八式(ガスボルトアクション タナカ)
- 九七式(ボルトアクション S&T)
スナイパーライフル持ち方・構え方
スナイパーライフルだけに限りませんが、エアガンの正しい持ち方・構え方をすることで安定した射撃をすることができ、状況に応じた対応ができるようになります。
まずは持ち方から説明していきます。
スナイパーライフルの持ち方のポイントは、まずストックのバットプレート(後ろ部分)を肩の根元にしっかりつけます。こうすることによりエアガンが地面と平行になり目的物に対してまっすぐ向くことになります。
次に頬をストックに乗せる感じで当てます。このとき大事なのは頬を軽く充てるだけだと頭が傾いてしまい、それに伴いエアガン本体も傾き弾がまっすぐに飛びません。これをすることでエアガンがブレにくく銃身・弾道が安定します。
更に脇を締めます。これによりエアガンの上下のブレがなくなると共に、射撃時の反動が受けにくくなり弾道も安定します。
最後に左手でエアガンを支えます。左手でエアガンを手前に引くイメージで、写真のようにスリングを持ち引っ張るとより安定感が増します。
スナイパーライフルの撃ち方
しっかり構えることができたら次は撃つ姿勢ですね。
大きく4パターンがあります。
立射(スタンディングポジション)
一般的な撃ち方で、立って撃つサバゲーでの基本の撃ち方になります。
中腰でやや前傾姿勢で構え、そのまま撃ったり、移動したり、索敵したりします。
膝射(ニーリングポジション)
右利きであれば左膝を立てて、左肘を乗せてエアガンを安定させて撃ちます。
よくバリケードなどに隠れながらとるポジションで、銃身が安定して弾道も安定し命中率が高くなります。
伏射(プローンポジション)
スナイパーといえば伏射というくらい、スナイパーの定番の姿勢。
地面に寝転がって撃つ姿勢で、他の姿勢の中でも最も安定し、相手からも見つかりにくい姿勢です。
その分次のアクションがしづらかったりします。
座射(シッティングポジション)
最後に座って撃つ姿勢です。
完全に座り込んでいるので、射撃は安定します。
スナイパーの戦術
ボトルアクションライフルは連射ができないので、1発もしくは数発で仕留めいたいところ。
そのためしっかりとした戦術を考えて行動したいですね。
基本的にはスナイパーは3つのポイントを抑えましょう。
まずはスタートと同時に迅速に「敵に見つからず狙撃できる場所」まで行きましょう。
そして策敵して相手を見つけ次第射撃しましょう。スナイパーは隠れながら狙撃できるポジションを取れるか否かが重要になります。
次に、他のサバゲーマーとも同じですが、移動するときはいつでも撃てる体制を整えておくことです。
限られた弾数しかないボトルアクションライフルですので、素早い射撃で先にヒットを取れるようにしましょう。
最後は、迷彩服やギリースーツを装着して、相手にポジションがバレないようにしたいですね。相手にポジションがバレてしまうと火力の差は歴然としているため、どうしても撃ち負けてしまいます。チームのサポートをするにしても極力相手に居場所を知られないようにしましょう。
ボトルアクションライフルおすすめ6選
ここからはメーカーごとのおすすめのスナイパーライフルをご紹介していきたいと思います。
東京マルイ L96 AWS エアーコッキング式ボトルアクションライフル
まずは東京マルイから発売している「L96 AWS ボトルアクションライフル」
元となったL96A1はイギリス軍で採用されているボトルアクション式のライフルで、スウェーデン軍採用に伴って改良されたのがAW(Arctic Warfare=極寒地戦闘用)バージョンです。
東京マルイではAWバージョンのAWS(Supressed=サプレッサー)で約56cm(22インチ)のアウターバレルレングスとなっています。
ストック形状からバットプレート・チークピース、そしてマガジンの位置までリアルに再現されています。
20mmマウントレールはもちろん、ストック前面にはバイポッド取り付け用のアタッチメントがあり、簡単にスコープやバイポッドを取り付けすることが可能です。
東京マルイ M40A5 エアーコッキング式ボトルアクションライフル
次も東京マルイから発売している「M40A5 ボトルアクションライフル」で、東京マルイのボルトアクションライフルシリーズでVSR-10、L96 AWSシリーズに続く第3弾となっています。
アメリカ軍海兵隊が使用しているボトルアクションのスナイパーライフルで、元々はレミントン700のボルトアクションライフルから始まり、M40、M40A1、M40A3、およびM40A5と4つのモデルに展開されていきました。
東京マルイが、「実射性能と操作性を両立した「究極」を追求」と言っているだけあり、ストックの形状・質感やチークピースの可動、さらに様々な箇所に金属パーツを使用しており、リアリティにもこだわりっています。
性能も、コッキングしているかどうかが一目でわかるようにインジケーターが付いていたり、ボルトストロークを短くしたり、BBロードシステム、トリガーシステムなど搭載され、まさに「一撃必中」を可能にするモデルとなっています。
東京マルイ レシーライフル 次世代電動ガン
アメリカ海軍特殊部隊のカスタマイズモデルである次世代電動ガン レシーライフルです。
東京マルイが アメリカ海軍特殊部隊SEALs で使用されている 狙撃銃 を再現しました。
レシーRECCEとは、Reconnaissance(偵察)からきており、まさに 狙撃のために作られた銃 となっております。
ボトルアクション式ではなく電動なので初心者向けのスナイパーライフルになります。
タナカワークス Kar98k エアーコッキング式ボルトアクションライフル
次のメーカーはタナカワークスです。
タナカの代表的なスナイパーライフルといえば、Kar98k ボルトアクションライフル。(Karabiner98Kurz=カラビナー98クルツ )
Kar98kはドイツ軍で採用されており、元々モーゼル社の1924年のモーゼルモデルとGew98から開発された、「Kar98b」から派生し、Kar98bに比べて短い「Kar98k」が誕生しました。
メインのウッドは使い古されたかのようにリアルに渋く仕上がっており、金属パーツも多く使用されて見た目・質感ともに最高の出来栄えです。
因みにエアーコッキング式だけでなく、ガス式やモデルガンもタナカワークスから発売されています。
マルゼン APS タイプ96 エアーコッキング式ボルトアクションライフル
次のメーカーは、マルゼンです。
APSというエアガンの精密射撃競技を開催しているメーカーというだけあって、エアガンの精度がとても高いです。
その代表的なスナイパーライフルがAPSでも認定されているL96もモデルアップした「APS タイプ96」の紹介です。
競技用というだけあって、トリガーの切れが抜群に良く、精度もかなり良いです。
KTW モシン・ナガン M1891/30 エアーコッキング式ボルトアクションライフル
モシン・ナガンM1891/30はロシア軍で採用されているスナイパーライフルです。
KTWはあまりメジャーではないのですが、岩手県を拠点としてエアガンメーカーで品質・精度の高さは一級品です。
珍しいモデルを製品化しているのが特長で、すべての商品の出荷時にテストを行い、独自の基準をクリアした製品だけを出荷するという徹底ぶりです。
スナイパーライフルをカスタムしてみよう
スナイパーライフルのカスタムの定番は、やはりスコープやドットサイトですよね。
ドットサイトは倍率はなくそのままですが、レンズに移されるドットに照準を合わせて狙うだけなので、初心者の方には使いやすいのでおすすめです。
またスコープには「倍率」というものが設定されており、いわゆるターゲットをどのくらいまで拡大できるかという比率であり、スコープによって倍率が固定されているものや、倍率を可変できるものがあります。
実際の戦場でスコープを使用しての狙撃距離は、100m~1000m代、2000m代での狙撃記録もありますが、サバゲーでは4倍あたりが限界ですかね。それ以上倍率が良くてもエアガンではそこまで遠くは狙えないです。
スコープについては詳しくはこちら↓↓↓
Sutekus 4 MOA ドットサイト
まずはこちらのドットサイトのご紹介。
東京マルイかなと思いきや違います。東京マルイも質は悪くはないのですが、やはりコスパが悪いですね。
となったときこちらの商品は、安価にもかかわらず機能・耐衝撃性などに優れています。
マウントレールにしっかり固定でき、ゼロイン調整も問題なし、ゼロイン後もズレなし。
ぜひ初心者の方におすすめしたい商品ですね。
WF Optical ライフルスコープ 3-9x40mm
こちらのスコープは、口径が40mmでズームは3~9倍あり、十分サバゲーにも使用できます。
ミルドットレティクルでとても見やすく、ケレラも発生しにくいレンズになっています。
5mとかの近距離でもしっかり焦点が合うので、この値段でこの性能コスパはかなり良いです。
Sutekusライフルスコープ3-9×40E
こちらのスコープも、口径が40mmでズームは3~9倍あり、レティクル中央下の横線を使うと近距離で狙やすくなります。
これ質で2000円台とリーズナブルで、十分サバゲーにも使用できるレベルなのでコスパ抜群ですね。
スナイパーライフルのメンテンナンス
スナイパーライフルも購入してカスタムもして、いざサバゲーで使ってみて大満足!!
で終わっていませんか?
エアガンはメンテンナンスが重要で、メンテができていないと故障や命中率低下の原因になるので、使用後は是非エアガンのメンテンナンスを行いましょう。
メインは、バレルクリーニングになりますが、それ以外にもマウントレールやスコープ・ドットサイトのネジの緩みチェックや、スコープ・ドットサイトのレンズ汚れなどもしっかりチェックしてあげましょう。
スナイパーライフルのまとめ
これまでスナイパーライフルの を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
やっぱりスナイパーやってみたい!と思われたか、それともスナイパーって難しい大変そう、責任重大!!って思われた方もおられるかもしれません。
サバゲーには勝敗だけでなく色々な楽しみ方がありますので、サバゲーをやるからには是非自分に合った楽しみ方を見つけてください。
それではサバゲー人生を楽しんでください!